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黒い服の女「これで、私達の仲を邪魔する人はいなくなったよ？これで思う存分愛し合えるね？マサト？」
そして、女は俺に歩み寄る。
仁人「く、来るな…。来るな…。来るな！！」
黒い服の女「逃げなくてもいいのよ？これでもう、ずっと一緒にいられるんだから。
死ぬまで一緒よ？マサト？」
俺は無意識に女を突き飛ばして逃げた。
どこに逃げればいいかもわからないけど、俺はとにかく逃げ続けた。
そして、近くの交番へ駆け込み、必死に事の説明を行った。
親が殺された。
俺の、両親が…。
俺の、世界に二人しかいない家族が…。
けれども、警察は笑って俺をなだめて、何一つ、信じてはくれなかった。
誰も助けてくれない。
誰も信じてくれない。
あの女の言うことは、皆信じたのに。
俺が本当のことを言っているのに。
思えば、俺の周りからは、頼れる人間は誰もいなくなっていた。
いや、誰もいなくさせられていたんだ。
あの女に。
俺は、一体どうすればいいんだ…
黒い服の女「私と一緒にいればいいのよ？それが私たちの運命なんですもの」
怖い。
辛い。
苦しい。
嫌だ。
こんなの夢だ。
何もかも悪い冗談で、嘘で、非現実で、間違いなんだ。
そうだ。
全部でたらめなんだ。
きっと次に目が覚めたら、何でもない日常が待っているんだ。
俺は走る。
暗い川原の土手をただひたすらに。
けれど、俺の足は土手に転がる石につまずいて、前のめりに倒れこんだ。
痛い…。
夢なら醒めてくれ…。
嘘なら真実を言ってくれ…。
間違いなら正してくれ…。
けれども、体も心も、痛いまま。
あふれ出る涙で、俺の視界が埋まってく。
忘れたい…。
こんな現実…受け止められない…。
これが現実だって言うのなら…もう、何もかも忘れてしまいたい…。
何もかも忘れて、新しい人生を送りたい…。
俺は無駄だとわかっていながらも、土手の茂みに体をうずめてあの女から身を隠した。
恐怖で体は震え、後悔で心は脈打ち、懺悔で目には涙が浮かぶ。
「みーつけた」
仁人「嫌だ…来ないで…。助けて…。やめて…」
黒い服の女「大丈夫。もう逃げられなくなるように、動けなくしてあげるからね？」
女の手には、鉄のパイプのようなものが握られている。
それを思い切り振りあげ、
そして、俺の記憶はそこで一旦途絶える―
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» いえいえこちらこそ変な捉え方をしてしまい申し訳ありません！続きも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年3月8日 15時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 良い意味で面白い展開で予想外でした！私の伝え方で誤解を与えてしまったようですみません。続き楽しみにしてます！ (2020年3月6日 3時) (レス) id: 6c73ae34c1 (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - いちごさん» 感想ありがとうございます！そんな風に言ってくださると、書いてよかったって思います。ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - ひぃさん» 感想ありがとうございます！予想外になってしまって申し訳ないです…。続きも頑張って書いていきますので、良ければまた読んでくださると、嬉しいです！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - みるくさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！今日からまた続きちょこちょこ書いていくので、良かったら読んでみてください！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月26日 19時
