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確かに、俺は、両親と些細な言い争いになって、家を飛び出した。
俺の家は老舗の料亭で、代々親から子へと受け継がれてきた。
俺もいつかはこの料亭を継げと、小さいころから親に言われて育ってきた。
初めのうちは俺もそのつもりだったけれど、いつしか俺にも違う夢ができて、こんな古臭い料亭を継ぐ気にはなれなくなっていた。
親を何度説得しても、聞き入れてもらえず、俺はこの料亭を継ぐのが運命だと、それがしきたりだと、強く拒否されたんだ。
俺はそれがどうしても我慢できず、両親にひどい罵声を浴びせてしまった。
そして、高校を出るタイミングで、一人上京することを決めて、半ば夜逃げ同然で、実家を飛び出したのだ。
そのことを、たしかあの時の飲み会で、バイトの仲間に愚痴ったっけ…。
この女はその話を聞いてたってことなのか…？
それでこの女は、俺の両親に何をしたんだ…。
家を出てからの数年間、連絡すら取ってなかったけれど、この間の電話では、俺を快く許してくれたし、今となっては、いますぐにでも会いたい大切な家族なんだ…。
仁人「答えろよ…。俺の家族に…何したんだ！？」
黒い服の女「……。ほら、この写真見て？わざわざ撮ってきてあげたよ？」
そう言って、女はスマホを俺に差し出した。
そこには、男女が倒れている画像。
俺の全身から血の気が引いた。
だってそこには、地面に横たわる俺の両親が映っていたのだから。
仁人「な、な、なん…何だよ…これ…」
黒い服の女「何って、あなたの両親じゃない。でも、安心して？私達の仲を邪魔しようとしたから、ちゃんと
殺しといてあげたからね？」
誰でもわかるその言葉の意味が、俺にはいつまでたっても理解できなかった。
殺したって、何だ？
どういう意味だ？
俺の知らない言葉なんて使うなよ…。
意味が解らないよ…。
黒い服の女「それに、誰にも見つからないように、ちゃんと埋めておいたし、私が殺した証拠も何も残ってない。この画像だって、私しか持ってない。誰にもばれないの。すごいでしょ？マサトの為に、頑張ったんだからっ！」
不気味で、無邪気な笑顔が、俺を貫く。
俺のせいなのか…？
俺が飲み会の席であんなこと言ったから…？
それとも、あの時にこの女に話しかけたから…？
家まで送ったから…？
全部俺が悪いのか…？
俺のせいで父さんも母さんも殺されたのか…？
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» いえいえこちらこそ変な捉え方をしてしまい申し訳ありません！続きも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2020年3月8日 15時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 良い意味で面白い展開で予想外でした！私の伝え方で誤解を与えてしまったようですみません。続き楽しみにしてます！ (2020年3月6日 3時) (レス) id: 6c73ae34c1 (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - いちごさん» 感想ありがとうございます！そんな風に言ってくださると、書いてよかったって思います。ありがとうございます！続きも頑張ります！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - ひぃさん» 感想ありがとうございます！予想外になってしまって申し訳ないです…。続きも頑張って書いていきますので、良ければまた読んでくださると、嬉しいです！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
milkssss(プロフ) - みるくさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！今日からまた続きちょこちょこ書いていくので、良かったら読んでみてください！ (2020年3月2日 18時) (レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月26日 19時
