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例えば、ご飯を食べる時、以前は向かい合って座っていたけれど、あの日からは隣同士で座るようになった。
テレビを見る時も、肩を寄せ合ったり、気が付けば手を繋いでいたり。
そして何より、寝る時は、同じベッドで一緒に寝るようになった。
だからと言って、彼が、ジント君が何かしてくることはないんだけど。
もちろん、それでいいし、それ以上の事なんて、望んだりしちゃダメだ。
でも、少しだけ、寂しい気もする。
って、私は何考えてるんだ。
私はジント君とそんなことする為に彼を家に連れてきたわけじゃない。
彼の記憶を取り戻す手伝いをしてあげなきゃいけない。
その間のお世話をしっかりするのが、私の役目なんだ。
だから、ジント君が彼氏だなんて、そんなの駄目なんだ…。
きっと向こうも私が彼女だなんて嫌だろう…。
あの時は、私もぽっかりと穴が開いた心を埋めてほしくて、ジント君に体を許してしまっただけ…。
彼だって、きっとそう、たまたま、たまたまちょっと性 欲が溜まっちゃってただけ。
そりゃ、ジント君だって男の子だもん。
溜まった性 欲を発散したくなる時だってある。
だから、私たちが恋仲になるなんて、ありえないし、絶対ダメ…。
はぁ、さっきから私は何訳の分からないことばっかり考えてるんだ。
これじゃ、性 欲を発散したいのは、私の方なのかも…。
あぁ、私って最低だ…。
それにしても、もう4か月たったのに、肝心のジント君の記憶は全くもって戻らない。
すでに、過去の記憶がなくても何不自由なく生活はできているけど、それでも、今の彼は即席で作り上げられた偽りの記憶なのだ。
本来歩むはずだった道を外れてしまっているのだ。
私はそれをちゃんと正してあげなきゃいけない。
でも、その方法が全く見つからない。
こうなったら、あそこに行くしかない…
そう思って、私は会社帰りにある場所へ立ち寄った。
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます！最後までお付き合いいただけると、嬉しいです！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 2時) (レス) id: f0de405ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月19日 15時
