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すでに季節は12月。
私の家に記憶喪失の同居人がやってきてから早4か月が経とうとしている。
朝晩急激に冷え込んで、コートを着込まないと凍え死にそう。
華やかなイルミネーションも、お祭りムードでにぎわう人々も、この寒さの中ではどうでも良く見える。
そんな私は自分のデスクの下の小型ヒーターの電源を入れて、持ってきたカイロで両手を温めた。
「そんなに寒い？」
と、隣の同僚が声をかけてきたけど、逆になんであんたはそんなに元気そうなんだ。
「寒いよ…。私寒いの苦手だし…」
「でもさ、最近A元気だよね。あれからもっと落ち込むかと思ってたんだけど。もしかしてもう新しい彼氏できたとか？！」
相変わらず無神経な同僚だ。
その人を面白がるような物言いと表情が無性に腹が立つ。
だけど、新しい彼氏、か…。
「そんなのいないよ…」
そう言いながら、私はなぜかふっとジント君の顔を思い出していた。
彼は…ジント君は…彼氏…なんかではない。
確かに、一度だけ、エッ チをしたけど…。
でもあの一回だけ。
それ以降は、何にもない。
別に期待してるわけじゃないんだけど、まったくもってあの日の事がなかったかのように何もない。
けど、あの日から、私たちの関係というか、距離、みたいなものは少し変化した。
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます！最後までお付き合いいただけると、嬉しいです！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 2時) (レス) id: f0de405ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月19日 15時
