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結局この日も仕事など全然手につかず、彼が言っていた大事な話の内容が気が気じゃなくなって、そのことばかり考えてしまっていた。
いい話でも、悪い話でも、今の私にそれが耐えられるかどうか。
そして今日の仕事など何も進まずに一日が終わり、家に帰ってきてしまった。
明日何言われるんだろう。
家に帰ってからも、頭の中はこのことばかり。
だから私は、足元にバンビがすり寄ってきていることや、ジント君が心配そうに私のほうを見ているのにも気がつかず、無意識のうちに寝室へ向かって、そしていつの間にやらベッドの上に体を横たわらせていた。
「はぁ…。明日、どうしよっかな…」
19時に初めて食事したレストラン…。
『明日、仕事終わったら時間ある？二人で、ゆっくり話したいことがあるんだ。大事な話』
また彼のあの言葉が頭の中を駆け巡る。
そして、頭をなでられた部分が、熱をもって熱くなる。
さらには、心臓がキュウっと締めつけられるこの感覚。
もしかして私…まだ柔太朗のこと、好きなの…？
わからないよ…
「柔太朗…」
別れたのに、まだこんなに私を苦しめるなんて、本当にやなやつだ…。
そして次の日。
いつの間にかあのまま眠ってしまった私は、珍しく早起きして朝にシャワーを浴びて、いつもは適当な化粧もばっちり決めていた。
あぁ、何やってんだろ私。
こんなことして、何か期待でもしてるのかな…。
馬鹿みたい…。
でも…。
それでも、やっぱり、私の心はあの頃のときめきを、少しずつ思い出しているようなのだ。
柔太朗と二人で過ごしていたあの頃のときめきを、いまだに引きずっているのだ。
ジント「Aちゃん…朝ごはん出来たよ？」
「え？あぁ、今日はいらないや…」
ジント「そ、そっか…。じゃあ、晩ご飯何がいいかな…？Aちゃんの好きなもの、作って待っとくよ…」
「うーん…なんでもいいよー」
ジント「あ…うん…。わかった…」
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます！最後までお付き合いいただけると、嬉しいです！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 2時) (レス) id: f0de405ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月19日 15時
