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ご飯を作っているときに気が付いたのだが、ジント君はどうやら今日一日何も食べてないようだ。
カップ麺はそのまま置いてあるし、炊飯器も今朝のまんまだし。
だとしたら、昨晩のホットミルク以外何も口にしてないはずだから、相当お腹すいてるだろうな…。
早く作ってあげなきゃ。
私は急いで鍋をかき混ぜる。
ジント君にはご馳走だなんて言っちゃったけど、今作っているのはカレーだ。
大きめに切った野菜と牛肉をぶち込んだだけだけど、私にとっては結構豪華な食事だ。
いつもは、スーパーの半額の総菜とかだもんなぁ…。
やがて、お鍋からカレーのいい匂いが漂ってきた。
私も結構お腹がすいていたから、腹の虫がうるさく鳴いている。
私は出来上がったカレーを、炊き立てのご飯にかけると、合間に作っておいたサラダと一緒にお盆に乗せた。
すると、いつの間にかジント君がキッチンの入り口に立っている。
「どうしたの？今持っていくから、テーブルのところに座ってて」
ジント「あ、あの…何かお手伝い…」
そっか。
気を使ってきてくれたんだ…。
あぁ、こういうちょっとしたことでもなんだか感動しちゃうなぁ…。
「大丈夫！ジント君は何も気にしなくっていいから！さ、一緒にカレー食べましょ！」
ジント君は小さくうなずくと、テーブルの方に戻っていき、私はカレーの乗ったお盆をもってリビングに向かった。
テーブルにカレーを並べていると、ジント君のお腹から、私のものとは比べ物にならないぐらい大きな音が鳴り響いた。
ジント「…！」
ジント君は顔を真っ赤にしてうつむいている。
か、可愛い…。
でも、そりゃそうだよね。
全然ご飯食べてないんだもの。
「うふふ、さ、遠慮なく召し上がれ。沢山作ったから、どんどん食べてね」
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月17日 15時
