愛と合図【M!LK】 ① (ページ15)

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でも、私はとっても嬉しくなってしまって、笑顔でテーブルの前に座り込むと、せっかく作ってくれた朝食を頂くことにした。

「じゃあ、頂きます！」

彼は全然こっちを見てくれないけど、その横顔はなんだか嬉しそうに喜んでいるように見えた。
まぁ、私の気のせいかもしれないのだけど。

そして、この朝食のお味だけど、控えめに言って、めちゃくちゃ美味しかった。
こんなおいしい卵焼き食べたことない…。

でも待てよ。
料理の記憶は覚えていると、そういうことなのかな？これは…。

じゃあ、記憶を失う前は何か料理を作ることにでも携わっていたのか、ただ単に料理の経験があるのか…。

まぁ、今のところそれ以上の詮索もしようがないので、ノートに書いておくことにした。

『料理ができるだけの記憶はあるらしい…。そして、彼の料理はとても美味しい』

それから、私は昨日最後に書いた文字が目に入った。

そうだった。
彼の名前は…

「ジント君。美味しい料理ありがとう！」

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