群青の幻影【ハリーポッター】【男主】 (ページ23)

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第二十話チャーリーページ23

　何日か経った頃、ドラコを気にしながらも僕達はハグリッドの小屋へと足を運んだ。なんと、ハグリッドはドラゴンの赤ちゃんにノーバートと名付けていた。

　愛情を抱き出したハグリッドに、ハーマイオニーがドラゴンを外へ放す事を進めたが嫌だの一点張り。

「チャーリーだ！」

「君も狂っちゃったのかい？ハリー、僕はロンだよ｣

　一瞬、僕もそう思ってしまった事を許して欲しい。ハリーの言うチャーリーは、ロンの兄でルーマニアでドラゴンの研究をしているらしい。

｢そうじゃなくて、君のお兄さんだ！チャーリーにノーバートを預ければいいんだよ。ちゃんと面倒を見て、自然に帰してくれる！｣

「名案だ！ハグリッド、どうだい？」

　とうとうハグリッドは、チャーリーに頼みたいとフクロウ便を送る事に同意してくれた。

――

　次の週の水曜の夜。みんなが寝静まった頃、僕とハリー、ハーマイオニーの三人だけが緊張した面持ちで談話室に残っていた。

　壁の掛時計が零時を告げると、肖像画の扉が開きノーバートを連れたロンが現れる。

｢……噛まれちゃったよ｣

　ご愁傷さま、と肩を叩く。その時、窓を叩く音がして、ハリーが窓を開ける。

「ヘドウィグだ！チャーリーからの返事を持ってきたんだ！」

　手紙を受け取ったハリーの隣に立ち、僕達は頭を寄せ合って手紙を覗き込んだ。

『
　Dear ロン

　ロン元気かい？手紙をありがとう。

　喜んでノルウェー・リッジバックを引き受けるよ。
　来週、僕の友達がこっちに来るから、彼らに頼んで連れてきて貰うのが一番いいと思う。
　問題は、法律違反のドラゴンを運んでいる所を誰かに見られてはならないという事だ。

　土曜日の真夜中、一番高い塔にリッジバックを連れて行くことは出来るかな？
　そしたら、彼らがそこで落ち会って、暗いうちにドラゴンを運び出す事が出来る。

　できるだけ早く返事を貰いたい
　がんばれよ。

　チャーリーより』

「透明マントがある！僕ともう一人とノーバートぐらいなら隠せるんじゃないかな？｣

　そのハリーの提案に、僕達はすぐに同意した。残る問題は、誰がハリーと同行するか。