壱 ページ2
ーとある廃校に霊が出た
怨霊化する前に捕まえろ
獄卒の名にかけてなー
*.
『と言われたけれど……』
「まさか2人で行くとは思わなかったね〜」
ホントよ全く
……まぁ、男の獄卒が一人いれば心強いのは心強いのだけれど
『それにしても……』
ボロいわね
喉まで出かかった言葉をぐっと飲み込んだ
こんな事を言って、ココに住んでいる霊達を怒らせたら……めんどくさいわ
「じゃ、ちゃちゃっと片付けて帰りますか」
『そうね』
「お酒飲みたいし!」
『それは佐疫に止められてるでしょ?』
「知らないよ」
はぁ……ぶれないわね
……それが木舌のいい所でもあるんでしょうけど
「A?なにボーッとしてるの?」
『なんでもないわ。行きましょ』
今は任務に集中
獄卒の名にかけて、霊を速やかに獄都に連れていかなくては
「ってぇ〜〜どこだよココ〜」
「大丈夫?兄さん」
「ドジだね」
「〜〜〜お前らなぁぁ」
まさか霊が7人もいるとは……そのうえ、六つ子とその幼馴染みだなんて……
まだ予想もしていなかったわ
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作者名:白昼のアマリリス | 作成日時:2016年5月11日 8時