虎杖悠仁の妹(チビ)は東堂葵と結婚したい。【呪術廻戦】 (ページ10)

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好きです！その9！ページ10

そして待ちに待ったお出掛け当日。
待ち合わせ場所でドキドキしながら、自分の服を見下ろす。

野薔薇ちゃんが一緒に選んでくれた服。

薄い紫色の少し袖の長いＴシャツと短パン(かなり足が出る)のシンプルだけどオシャレなコーデ。
…まあ、オシャレかどうかなんて自分ではよく分からないけれど。

七分袖のロンTに、ミニ丈のショートパンツを合わせるといい感じ…と野薔薇ちゃんは言っていたが、やっぱりオシャレ用語はわからない。

まあ、オシャレな野薔薇ちゃんがそう言ってるんだからいい感じなんだろうな、とぼうっと考える。

強いて言えばかなり足が出るのが気になるけど。
夏場とはいえ、膝まで出ているのはどこか恥ずかしいくて。
普段露出のない高専の制服ばかり着ていたのもあって妙に落ち着かない(ただ単に緊張しているだけかもしれないが)。

　

　

まあ、もっとも。

「すまない、少し遅れてしまった」

久しぶりに会った東堂さんはやっぱりとってもカッコよくって、

「その服、とても似合っているぞ」

露出した足が恥ずかしいなんて些細な感情はあっさりどこかへ飛んで行ってしまったのだけれど。

　

　

「シンプルなデザインが可愛らしい雰囲気を引き立てているな！とても似合っているぞ！」

…ついでにオーバーキルされたけど。

褒められてつい表情筋が緩みそうなのを必死に抑える。

いやいや落ち着けA、東堂さんが褒めているのはあくまで“服”！
そもそもこの服の半分は野薔薇ちゃんに選んでもらったもの！

それでも、好きな人に“可愛らしい”と言われて嫌なわけがない。

むしろ嬉しくてたまらない。

「それじゃ、行くか」

ニッと笑って歩きだす東堂さんの背中を小走りで追いかける。

歩幅にかなり差があるのに、お互いの距離がそんなに開かないのは東堂さんが気遣ってゆっくり歩いてくれるから。

そんな細やかな気遣いにどうしようもなくキュンとしてしまう。

それだけじゃなく、さっきからドキドキが止まらない。

東堂さんの丁度後ろに立っているからバレてないとは思うけど、今私の顔は絶対どうしようもないくらい真っ赤。
顔から火が出そうなくらい恥ずかしくて、嬉しくて。

あの言い方はズルい。

「ちょっと自惚れそうになっちゃうじゃん…」

＿＿＿＿＿ちょっとくらいは、かわいいって思ってくれてますか？