推しの救済のためならば、たとえ火の中水の中(物理)！…って、え？【呪術廻戦】

ループの原因ってこれじゃね？……って、え？ ページ12

どないせーっちゅーんじゃーい。
とそんなこんなでループももう15回目。

既に目からハイライトはサヨナラバイバイしている。


「お前の死んだ目キショいんだけど」
「やめないか悟、思っても言ってはいけないことだってあるんだぞ」


あはは…と乾いた苦笑いを溢す。
何回目かの自己紹介、少し前のループで既に顔色悪いとは言われていたけど、とうとう目が死んでてキショいと言われてしまった。
だって最初の挨拶を元気に言う気力なんてもうほぼ残ってないし…




寮の自室に戻り、そんなに顔色悪いかな、と鏡をのぞき込んだ。


「うっわ…隈ひっど…そりゃ気色悪いわ」


鏡に映った私は死んだ目の下にどす黒い隈ができていた。
化粧で誤魔化せるかなー…、とため息をついた。



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「本当、初めて会った時は全く顔に生気がなかったから何があったんだって思ったよ」
「あははー…キショいってドストレートに言われたよね」
「悟、今からでもいいから謝ったほうがいい」
「あー…あの時はマジでこいつヤバ…って思っただけで…」


まあなんだかんだで今回も皆と打ち解けられたけど。



今のところ、ループの原因も、ループを抜け出す方法も全く分からず。



ループに入る原因があるのなら、その原因を取り除けばいいんだろうが、その原因すらもわからない。


「本気でわけわかんない…」


考えすぎで痛む頭をさすり、寮のベッドに腰掛ける。
はあーー、とため息をこぼし、頭痛薬を水と一緒に一気に飲み込んだ。
水が喉を通る感覚も、最近では億劫に感じる。

だが、喉が潤ったことで少し思考がクリアになってきた。心なしか頭痛も収まってきた。






もしかして、呪霊の仕業？





そうだよ、何で今まで思いつかなかったんだろう。
ここは呪いの世界なんだから、訳の分からないこの異常(ループ)だって、呪いのせいじゃないとは言い切れない。


ほんと馬鹿。
20回近くループしてて呪霊の仕業っていう一番あり得そうな可能性を見落とすとか…
救済のことばっか考えてたからかな、灯台下暗しとはまさにこのこと。


間抜けすぎてなんだか無性に笑えてきた。
何がそんなに面白いのか自分でも全く分からないけど、お腹を抱えてゲラゲラ笑った。笑いすぎで涙が滲んできた。







「はー、バカすぎる」


































本当にバカすぎる。
その程度で解決するんなら、苦労なんてハナっからしてない。

相談するぜイヤッフー！……って、え？→←ループ抜け出すぞ！……って、え？

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