教師陣が私のオタクだった件について【魔入間】

15.ちょっとした秘密 ページ19

学生時代。

「てかさー、Aってほんとにクッキー好きよねー。

　なんで？」

『んー、美味しいから、かなぁ』

「理由それだけかいっ！」


友達にクッキーが好きな理由を聞かれ、正直焦った。


クッキーが好きな本当の理由は誰にも明かしたことがなかったから。



私は、あのお兄ちゃん…キリヲ兄さんが作ってくれるクッキーが大好きだった。

今でもあの味が恋しくなる。

そこらへんに売ってるクッキーだなんて比にならないくらいの美味しさで。


でも、もう食べられない。

兄さんは、兄さんは。


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


目が覚めた。



『あ、れ？』


白い天井。

気がついたら私は、ダリ先生のベットで寝ていた。

うん、なんで？

『やばい、申し訳…いったあああ！！！』

起きあがろうとした瞬間足に激痛。

だめだ。これ絶対折れてる。

とか思っていると足音。たくさんの人の足音。


バンッ！と勢いよくとドアが開く。


「あ！！！起きたあ！！良かったああああぁぁ…」

とヘナヘナと崩れていくツムル先生。

「心配したよ〜！！」と下がり眉で言うイフリート先生。

泣きそうなロビン先生に胸を撫で下ろしているイチョウ先生。

マルバス先生とダリ先生は…走って外に出た。

あれ、カルエゴ先生泣きそう…？？？


とりあえずカオスな状況。

これには普通にびっくりしたけど、さらにびっくりしたのは私が3日寝たきりだったということ。

そりゃこうなるよね(自己肯定感高め)



…アクドルの仕事すっぽかしてきちゃった。

今頃魔界は大混乱だろうな｡




「この勢いでアクドルのAちゃんも復帰してこないかな」

「ね、2日前からライブ会場前でAちゃん出せコール続いてるらしいしね」


いわんこっちゃだった。






久しぶりの更新…！！
待たせて申し訳ございません…！！！！🙇

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