魔入っちゃいました【魔入間】【魔主役】 (ページ5)

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第 5話ページ5

ピーンポーン

軽快なチャイム音が屋敷全体に響き渡る。

…やっぱり、緊張するや。

「大丈夫だよ、A」

そんな私の様子を察したのか入間は声を掛けてくれる。

「うん、ありがとう。入間。」

ガチャ、
ドアの開く音。

第一印象は大切に。

「入間様！」
「いるまち！！」

「「…誰？/誰ですか？」」

うわぁ、本物のアスモデウスくんんとクララちゃん…

「は、初めまして！入間の双子の妹のAって言います。」

「入間ちの妹？！」
「入間様には妹がいらっしゃったのか…。」

混乱状態。でも、私と入間は顔が似てるから大丈夫だよね。うん…

「あ、学校に遅れちゃう！アズくん、クララ、A！早く学校行こう！」
「うん！/はい！」

学校に向かう途中、アスモデウス君とクララちゃんと話をした。
クララちゃんの話はとてもおもしろい。きっとこの子は周りを笑顔にする力を持っている子なんだな。

アスモデウス君も初対面なのにきちんとした敬意があって。
やっぱりいいとこのお坊ちゃんだなって感じがする。

「クララちゃんもアスモデウス君も、話おもしろいね！」

あまりにも楽しいので思わず言ってしまった。
しかし、2人は黙り込んで何かを考えている。

え？これ言っちゃダメな言葉とかあるの？

入間の方を向いてそう訴えかけるも入間もよくわからないみたいだ。
首を横に振っている。

「…ごめん、なんか悪い事いっちゃった？」

「いえいえ！そんなことないですよ！ただ…」
「ねーねーA！！」

急に名前呼びで呼ばれるものだからびっくりした。

「な、なに…？」

「私の事っ、クララちゃんじゃなくてクララって呼んで！」

あ、そういうことか。
名前呼びにしてほしかったんだね。

「わかった、クララと、ア、アズ君？」
「！はい！アズでお願いします！」

友達が2人、できたかもしれない。