魔入っちゃいました【魔入間】【魔主役】 (ページ3)

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第 3話ページ3

「じゃーAちゃんには学校に行ってもらうよ！」

が、学校ってあの“悪魔学校(バビルス)、のことだよね。

「クラスはどこにする？やっぱりアブノーマル…？」
「いや、普通のクラスでお願いします。(即答)」

アブノーマルクラスとか入っちゃったら目立つもんね！入間くんみたいに！！

…でも、くろむちゃんと友達になれないのはちょっと残念かも。

彼女の漫画での描写。
自由にステージで歌って踊って、皆を楽しませて。

“自由”の無かった私にはそれがとっても羨ましくて。

だから、“くろむ”こと“ケロリ”ちゃんは魔入間で結構好きなキャラだったりもする。
皆好きなんだけどね。

「おじいちゃーん、ただいま……え？」

一瞬、頭が真っ白になった。
うーん？

夢かな。
いや違うな。さっきおじいちゃんから説明されてる時に散々ほっぺつねったわ。

痛い。

「あ、入間くーん！この子、入間くんの妹だよ！」

「え？」

あ、入間くん混乱してる。
当たり前か。私もとても混乱もんな…

「はじめまして、入間、さん？妹になったA…じゃない、鈴木Aです。」

「ちょっとまって、状況が理解できない…」
でしょうね…

説明中＿＿＿

「うん、成程‥？なのかな。」
「私もわからないんで大丈夫ですよ、入間さん。」

「…僕の妹だったらさ、さん付けじゃなくていいよ？」

はー、やっぱやさしすぎる…
まだ、入間さんがお兄さんなんて信じられないもんな。しかも、実のなんて。

「えっと、じゃあお兄ちゃん…？」

今まで居なかったお兄ちゃん、急にできるとか変な感じ…

「うーん、お兄ちゃん、でも良いんだけど。普通に“入間”って呼んでくれない…かな？」

か、かわええ…
なんだこのかわいい生物。

こんな可愛い顔で言われたら断ることもできないな

「…わかった！入間！」

「じゃあ僕もAって呼ぶね！」
「うん！分かった！」

ニコ、そんな効果音の付きそうな顔でわらう。
ホントにかわいいな…

パシャ、

シャッター音がなった。

「「？！」」

音の鳴った方を見るとニマニマしているおじいちゃんとカメラを向けているのは＿＿＿

「オペラさん…？」

「はい、オペラさんです。」

そう聞くと、淡々とした声で返される。
でも、耳はピン、と立っている。

これは、嬉しいときのオペラさんだ。
漫画を熟読している私には分かる。

「改めて、オペラです。よろしくお願いします、A様、」
「はい！よろしくおねがいします！」