第6話 救世主 ページ6
その男の人は誰か人を探してるようにキョロキョロとしている。小柄で、緑と黒のパーカー…。ツリ目…。
あの人だ。このときの私は、考えるよりも先に、体が動いていた。とにかく怖くて。気を抜いたら今にも涙が溢れそうで。
「も〜ずっと待ってたんだよ？」
心なしか声も少し、少し震えている気がする。んなこたどうでもいい。今はここを切り抜けなきゃいけない。
「なんかナンパされちゃうし！こわかった〜」
うん、演技上手く出来てる…よね？
「…ああ、ごめんな？遅れちゃって。」
返してくれた。よかった。安堵。
「…で、その男がナンパしてきた奴？」
あれ、声が一気に低くなったな…？
「う、うん…」
＿＿＿＿
しまった。駅についたは良いけどきんときの妹の容姿を聞いていない。まあ、きんときに似た奴探せばなんとかなるの…か？
「も〜ずっと待ってたんだよ？」
何だこの女…きんときに似てる…のか？まあ面影はある。
「なんかナンパされちゃうし！こわかった〜」
ナンパか。さしずめ俺は待ち合わせに遅れた彼氏というところだろうか。
「…ああ、ごめんな？遅れちゃって。…で、その男がナンパしてきた奴？」
「う、うん…」
「俺の彼女に、なんか用？」
思いっきり相手を睨みつける。相手は怯んだのか、そそくさと逃げていった。
＿＿＿＿
＿すごい。睨んだだけで相手を追い払っちゃった。安心したのか涙が一気にでてきた。
「だ、大丈夫か？」
心配してくれている。そんな心配されたら余計に涙が溢れてしまう。
「…行こうか」
シャークんさんはそれに気づいた…のか何も触れないでくれている。
「まって…！」
「！？」
私は咄嗟に彼の手を掴んでしまった。やったわ。でもさ、こわいじゃん？？？仕方ない、仕方ない…。
…て、ん？そっと、握り返してくれた。優しすぎん？これは、さぞモテるんだろうなぁ。
きんときにいの住んでるマンションにつくまで30分。気まずくて黙って手を握ったままだった。
マンション前ではきんとき兄が心配そうに待っていた。酔いは冷めたのだろうか。きんときにいが私達を見つけると、一瞬笑顔になった。
そう。“一瞬”。その笑顔の後は、すごい真顔になっていた。怖いとも言えるだろう。
なんで、そんなに怖い顔をしているのか？それはすぐに分かった。私の手をしっかりと握っているシャークんさん。泣きすぎて私の眼は赤くなっているのかも。…これは、
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めろん。 - わー!リクエストに応えて頂きありがとうございます!!!!しかも結構長いお話にしてもらって…!!凄く嬉しいです!ありがとうございます！これからも更新頑張ってください!楽しみに待ってます！ (2021年8月1日 11時) (
レス) id: b3699529f3 (このIDを非表示/違反報告)
おまろん(プロフ) - はい好き。フッと笑えるところあるしさ！！！ほんとにスゴい！！！！尊敬するぅ！！！((((全体的にうるさい (2021年8月1日 2時) (レス) id: 93a360ec48 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ。(プロフ) - おまろんさん» 暇なので(笑)時間だけは有り余ってるんですｗ (2021年7月30日 16時) (レス) id: c8207f70e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ。(プロフ) - めろん。さん» 全然大丈夫です!!!!!リクエストありがとうございます！ (2021年7月30日 16時) (レス) id: c8207f70e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ。(プロフ) - めろん。さん» ありがとうございます！コメントうれしくてもっと上がりそうです！ (2021年7月30日 16時) (レス) id: c8207f70e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゅこちゃ | 作成日時：2021年7月23日 15時
