十八話 ページ18
あの騒動から、七年の年月が経って。
あの後、私はとある友人からロンドンに移住しないかとの誘いを受けて、早々に家を変えていた。
友人とは、E・O・スピードワゴン
亡くなった母と父の知り合いで、幼い頃はよく遊びに行けば構ってくれた。
故に、ジョナサンとディオとは会うどころか話すらしていない。
私は元の鉄仮面を取り戻し、スピードワゴンさんと中睦まじくやっている。
「Aちゃん。」
ギシギシと椅子をならしながら、大人しく本を読んでいる私の背中に声が掛かった。
「なんですか?」
一応、しっかりとスピードワゴンさんの表情をうかがう。
最低限の礼儀ってヤツだ。
「Aちゃんに紹介してぇ人がいるんだが…良いか?」
「……何故私の許可を取る必要があるんですか?」
「あー…いやァ…」
いいづらそうにしているスピードワゴンさんを見ると、どうやらよっぽど迷っているらしい。
優しいこの人だ、何かしら、私の心に影響を与えないかを危惧しているらしい。
「……良いですよ、会います。」
読んでいた本に栞を挟み、パタ、と、閉じると、何やら神妙な顔をしているスピードワゴンさんの後に続いた。
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東雲出雲(プロフ) - 罠做さん» ありがとうございます!文章が素敵だなんて(*´ー`*)続編できましたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲出雲(プロフ) - ランタンさん» ありがとうございます!続編ができたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
罠做(プロフ) - 続編楽しみにしてます!!文章が素敵で読み易かったです、続き気になりますねo(^▽^)o (2015年8月18日 2時) (レス) id: 1a112de355 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン(プロフ) - この話とてもよかったです!続編も頑張ってください! (2015年8月17日 20時) (レス) id: 751d6d43a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2015年8月15日 11時