十七話 ページ17
あの後、ジョースター卿、ディオとジョナサンの父さんが登場し、ジョナサンとディオを叱りつけた。
「大丈夫だったかい?」
「私は…大丈夫です。」
「そうか…良かった。」
ジョースター卿はそう言って、ジョナサンに似た笑顔を浮かべた。
「あの、ジョースター卿…」
"ディオは…"と、口を出す前に、ジョースター卿の純真な笑顔に口ごもった。
「何かな?」
「あ…っ、いえ、今日はありがとうございました…」
取って付けたようなお礼の言葉を述べて、早々に屋敷を後にしようと思う。
「A君。」
「はい…」
しっかりと見詰めてくるジョースター卿に、引け目のような、後ろめたいような気持ちに苛まれる。
頼むからそんな目で見つめて欲しくない。
「遠慮はしなくて良い。君とは家族のようなものなんだからね?ジョナサンもきっとそう思っている。」
「…ありがとうございます…」
何だか酷くいたたまれない気持ちでジョースター卿に頭を下げ、さっさとその場を後にした。
はあ、と、ここ最近緩み始めていた表情を、頬をペチンと叩くことで引き締める。
自分は自分でなければ。
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東雲出雲(プロフ) - 罠做さん» ありがとうございます!文章が素敵だなんて(*´ー`*)続編できましたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲出雲(プロフ) - ランタンさん» ありがとうございます!続編ができたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
罠做(プロフ) - 続編楽しみにしてます!!文章が素敵で読み易かったです、続き気になりますねo(^▽^)o (2015年8月18日 2時) (レス) id: 1a112de355 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン(プロフ) - この話とてもよかったです!続編も頑張ってください! (2015年8月17日 20時) (レス) id: 751d6d43a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東雲出雲 | 作成日時:2015年8月15日 11時