6〈狂科学者〉 ページ6
*
壬氏side
玉葉妃には現在4人の侍女がいる。
梨花妃が10人以上侍女を連れているのに比べると、上級妃である玉葉妃にその侍女の数は少なすぎる
それでは上級妃としての矜持が保てない。
「(此方としてはせめてもう一人くらい入れたいところだった
しかしあの下女達は大変都合がよい。
公主の恩がある手前、玉葉妃だってあの下女達ならはねのけたりはしないだろう)」
なにより、毒物に明るいそばかす女とAとやらを利用しない手はない。
もし知識を悪用しようものなら、できない立場に追いやればいい。
「(念のため色目でも使っておくか)」
…そういえば…あのAとやら、何故帝の御手付きにならない?
見た目だけで言えば、上級妃にでもなれるだろうに…
「(…まあ、それを考えるのは後でいいか)」
*
Aside
『寝台付きの部屋なんて、随分出世しちゃったねえ…』
「そうだな。
給金が跳ね上がった分人攫いの商家に間引かれる金額が増えるのはいただけないが…
正直、Aを踏まずに寝起きできるのはうれしい」
『あははっ、でも猫猫軽いからあまりダメージなかったよ?』
「そういう問題じゃないんだよな…。それにしても、翡翠宮の侍女は私達に一体何をさせたいのだ?」
『…あ〜…』
数時間前
「あの…、荷物の整理が終わったので何か手伝います」
猫猫が侍女頭に尋ねるも…
「あら。いいのよいいのよ、元々手は足りてるんだから。あなた達は部屋に戻って?
それよりこれ、お茶会で余ったお菓子食べなさい」
『え…でも、』
「大丈夫よ、しっかり休んで」
そう言われて部屋の扉をしめられてしまったのだ。
翡翠宮の侍女たちは働き者で、通常専門の下女が来る部屋の掃除も全て4人の侍女たちで終わらせる。
しかも公主が離乳食をとり始めたので、乳母を一人やめさせたばかりらしい。
あの騒動の時妃が白粉を使ってなかった事を考えると、公主に白粉を使っていたのはその乳母だったのだろう。
『(新参者の仕事はご飯を食べることくらいしかないわけだ
それに加えてあの表情…元々少人数精鋭だった場所だし、いい顔をされないと覚悟はしていたけど
むしろあれは…同情の目だった。……何故?)』
謎は深まる一方だった。
*
1924人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。有難うございます!!あのゼンバヅルさんの方のボードにボード返事しましたので通知来てると思います、ボード返事待ってますね! (1月6日 21時) (レス) id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!ボードで会話、ぜひやりましょう!!いつしましょうか、お返事お待ちしていますね。更新頑張ります^_^ (1月6日 21時) (レス) id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - センバヅルさん» ✉️。こんにちは、いつも作品見ています。もしよろしければボードで一緒に会話しませんか?お返事お待ちしています、更新の方も無理せずに頑張ってください☺️ (1月6日 21時) (レス) @page1 id: 41ef0d9a5c (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル(プロフ) - なななさん» 明けましておめでとうございます〜!今年も引き続きよろしくお願いします(*^^*)更新頑張りますね! (1月1日 1時) (レス) @page21 id: 9774232d7d (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 新年おめでとうございます!いやあああ…2024年ですか〜これからも応援してます! (1月1日 0時) (レス) @page16 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:センバヅル | 作成日時:2023年12月27日 18時