愛して 12 ページ14
屋上の扉を勢いよく開ける
そこに居たのは キレイな髪の毛を三つ編みにして イカつい長ランを来た
私の親友
『かっ...神威っ!』
「...ありっ...A」
神威の顔を見た瞬間やっぱり流れてくるのは涙で つくづく私は弱いなって思う
『にっ...逃げて...ごめ...んなさい...』
泣いている私を見て神威は心配そうに駆け寄り優しく頭を撫でた
「うん...大丈夫」
いつもの笑顔じゃなくて、本当の優しい笑顔。
この笑顔が私は大好きだ
『わっ...たしは...神威は大好きだよ』
『けど...神威の好きと私の好きは少し違う』
「うん...知ってた」
神威は私の頭から手を離すと悲しそうに笑った
その顔を見ると胸がしめつけられてしまう
「知ってたけど 俺はAに伝えたかったから、好きってことを」
『うん...』
「本当はね、ずっと伝えなくてもいいかな とか思ってた。 けど、Aが総悟なんか連れてきちゃうから妬けちゃったんだよ」
『...ごめんなさい』
神威はフッと笑った
「謝らないでよ、虚しくなるだけじゃん」
「ほら 笑ってよ、俺はAの笑った顔が大好きなんだから^^」
神威は優しい
それと同時に自分の中で全部を押し殺してしまうこともあるから...
でも、今日は素直に甘える
『神威、好きになってくれてありがとう』
「...うん、こちらこそ、ありがとう」
神威はいつものように笑った
「あっ、俺もう少し ここに残るから帰りなよ^^夜遅くなったら危ないしさ」
神威は振り返らずに言う
『...うん、分かった』
『また明日ね』
「うん、また明日」
私は屋上の扉を開けて出た
そして、神威を見ないように静かに扉を閉めた
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花に嵐 | 作成日時:2017年5月23日 1時