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愛して 11 ページ13

沖田君の腕は温かくて優しくて そんな彼に惹かれている私も事実


「A、何があったか話してみなせぇ」


「少しは楽になるだろぃ」



『...神威に...』


「...神威に?」



『好きって言われたの...本気だって...キスされた...』



「......」



『私...逃げたの、神威に沢山助けてもらったのに、友達なのに、親友なのに逃げてしまった』


『私 最低だ...』


沖田君の制服を涙で濡らしてしまう


離れようとしてもグッと強い力で抱きしめられる、でも それが心地よくて落ち着いた



「...Aの気持ちが大事でさぁ...」



『...ねぇ、何で私に優しくするの?何で?私はダメな子なんだよ...』


「好きなんでさぁ...」


「Aの事が好きなんでさぁ」



沖田君の顔は抱きしめられているから見えない

けど、一つだけど確かなのは神威に言われた時とは違う風に聞こえること



鼓動が早くなる


なのに、不思議と嬉しくて



私はこの気持ちを知っている



『分かってる...私が神威に対して どう思ってるかなんて分かってる』


『けど...言えない、神威に嫌われるのが怖いから』


やっぱり私は天の邪鬼だ



「...神威はAがどうしようが、嫌いになることは無いでさぁ」



「ずっと見てきたんでぃ、神威はAの事が好きなのは俺だって見た瞬間分かったでさぁ」


「だから分かるんでぃ、あいつがAの事を嫌いになることはねぇでさぁ」



「しっかりと自分の気持ちを伝えるのが、アイツへの一番の嬉しい事だと思うがねぃ」



神威は優しくて、面白くて、時々怖くて 私の大好きな友達



だからこそ、伝えなくちゃいけない



私は沖田君の胸から離れた



『ありがとう、沖田君。行ってくる』



「おう」




走った


神威 もう屋上から出たかな

帰ったかな



ごめんなさいじゃなくて、ありがとうを伝えたい


神威 待ってて

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 花に嵐   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:花に嵐 | 作成日時:2017年5月23日 1時

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