愛され姫と4人の王子【歌い手】

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｢A！今日自由にしていいらしいから俺と一緒に遠乗りに行こ！！｣



｢俺はパスで｣



｢ていうか天月さん、俺と、ってことはAさんと２人で行く気満々じゃないですか...｣




食事が終わり、席でぐうたらしていた時


天月が食い気味に言ってきた。



隣では紅茶を飲みながら、手をあげたそらるさんがいる。



そして、向かい側にいたKainさんが天月さんへコメントをつけた。






何か慣れないなあ...


天月は週に1回は会ってるんだけど、あとの二人はほぼ初対面だし...



｢A！遠乗り、行くの？行かないの？｣



｢あ、えっと...今日は遠慮しとこうかな。今日はお城に新着のドレスが来るの｣



そう言うと、残念そうに眉を下げると


そっか...と呟いた。





｢えと、また4人でお出掛けしましょ｣


そう言い微笑むと


天月は嬉しそうに、うん！と頷いた｡



｢言っとくけど、俺は姫さん達と馴れ合うつもりはないから｣

そらるさんは、ティーカップを受け皿に置くと、横目で私を見てそう言った。


馴れ合うつもりはない、って...この人は一体何しに来たのだろうか



｢えー、じゃあそらるさんはAさんの婚約相手希望じゃないんですか？｣

Kainさんが、そらるさんにそう聞くと


そらるさんは紅茶を飲んでから口を開いた。




｢ここに来たのは父からの命令だ。ここの国王呼ばれたから来た。それだけのことだ｣



｢...ふーん。さすが発展国エルスワール王国の王子ですね｣


天月が私の隣に座り、そらるさんに向かって笑顔でそう言った。

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