愛され姫と4人の王子【歌い手】

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キィ



大きな扉を開きお母様と私は中へと入る。



ソファーに座っていた王子達からの視線が集まる。



｢あっ！やっと来た！遅いよA｣


｢ご、ごめんね。天月｣


扉に一番近いところに座っていたのは幼馴染みの天月。

私が5歳くらいのときからの仲で

お兄ちゃんみたいな存在。



｢またお会いできて光栄です！ケインヌ王国第三王子のKainです｣


｢１ヶ月間よろしくお願い致します｣



私の目の前に来て、丁寧に頭を下げたのは

数年前に来たKain王子

私より2つ年下で、まだ少しあどけなさが残っている。



｢...はじめまして。エルスワール王国第一王子の、そらると申します。｣


｢お初にお目にかかります。Aです。よろしくお願い致します｣


その場に立ち挨拶した少し素っ気ない感じの人は

世界一栄えているといわれる国の王子。

私よりも凄く大人っぽい人。





私が１ヶ月間過ごす王子達はこの3人




...凄く大変な日々になりそうな予感です。

















































｢はい、潜入成功致しました。これからの指示をお願いします...｣




暗闇で誰かと話す男は




小さく微笑んだ。

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