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あの女は、追い出した。
私が嫌がらせをすれば、すぐに逃げた。
どいつも一緒。
そんなのにも耐えられないなら、近付かないで。
「……はぁ」
溜息を付く彼。
どうしたの? と、私は彼に近寄る。
だって、心配なんだもの。
「A……。どうして、皆。俺から離れていくんだろうな……」
え……?
離れていくって……。
貴方には私がいるでしょ?
その皆って言うのは、どれをさすの?
私が今まで追い出した奴ら? 会社での日常生活?
やめて、貴方のためにしたことなの。
……。
本当に彼の為?
……。
そうよ、だって彼に悪い蟲がついたら大変。
……。
自分の為じゃなくて?
……。
そんなこと、ない。そんなこと……。
……。
分からない。分からない、分からない、分からない。
「もう、俺いやだな……」
彼が、泣いている……?
彼はあまり涙を見せないのに。
ダメね、私。
彼が悩んでいるのに、私が悩んでいちゃ、ダメじゃない。
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