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私はA。
私には唯一の好きな人がいるの。
でも、その人は浮気性。
と、言っても、その人は自覚はないの。
天然すぎるのも鈍感すぎるのも、困るわね。
「A、今日も一緒に遊ぼう。仕事が早く終わって時間が出来たんだ」
でも、そんな彼はとても優しい。
いつもは流石に無理だけど、彼は時間を作っては私と一緒にいてくれる。
その優しさも時折私にとっては毒となる。
「そうだ、A。今日も連れて来た。そこで会ったんだ」
……また、新しい女を連れて来た。
私はここで十五年間生きてきた。
彼はたまに、新しい女を連れてくる。
けれど私がそれを追い払っているから、ここにいるのは私しかいない。
年下だろうと年上だろうと、男だろうと女だろうと。
そんなモノは関係ない。
彼に近付けば、それを私が追い払う。
それが私の役目だから。
それが私の使命だから。
「A? 今回はちゃんと仲良くするんだぞ?」
そんな事言わないで。
私は貴方のためにやっているのよ。
どうか、私の愛に気づいて。
ああ
あなたが好き。
あなたがだいすきなの。
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