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私はA。

私には唯一の好きな人がいるの。

でも、その人は浮気性。

と、言っても、その人は自覚はないの。

天然すぎるのも鈍感すぎるのも、困るわね。



「A、今日も一緒に遊ぼう。仕事が早く終わって時間が出来たんだ」



でも、そんな彼はとても優しい。

いつもは流石に無理だけど、彼は時間を作っては私と一緒にいてくれる。

その優しさも時折私にとっては毒となる。



「そうだ、A。今日も連れて来た。そこで会ったんだ」



……また、新しい女を連れて来た。

私はここで十五年間生きてきた。

彼はたまに、新しい女を連れてくる。

けれど私がそれを追い払っているから、ここにいるのは私しかいない。

年下だろうと年上だろうと、男だろうと女だろうと。

そんなモノは関係ない。

彼に近付けば、それを私が追い払う。

それが私の役目だから。

それが私の使命だから。



「A? 今回はちゃんと仲良くするんだぞ?」



そんな事言わないで。

私は貴方のためにやっているのよ。

どうか、私の愛に気づいて。







ああ







あなたが好き。









あなたがだいすきなの。

12/02 *夜→



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作者名:ゆう猫 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2013年12月21日 19時

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