57 貴方side ページ10
貴方「敦君、今助けるからね」
すると敦君が此方に来て、私の首を締めた
貴方「敦……君」
敦「見ろ!此れが僕だ!僕の力だ!」
駄目だ……声が届いてない
意識が……
珊瑚「A!!」
太宰「Aちゃん!敦君!」
太宰「止めるんだ敦君!良く見ろ!」
治兄が来た。良かった…
敦「え……?」
治兄の声で冷静になったのか、私の首を離した
貴方「けっほ……けっほ」
珊瑚「A!大丈夫?」
貴方「大丈夫、慣れてるから」
敦「そんな、最初から僕が……?ぼ…僕は何も……ただ……守ろうとして……僕は……」
操られていたって事…?
敦「違う、違う、違う!やめろ!やめろおおぉォォッ!」
貴方「敦君!!」
呻きながら柱を壊す敦君
ナオミ「嫌ぁぁぁっ!」
ナオミと春野さんが怖がっている
太宰「消えろ」
治兄が、人形を掴み異能を発動させた
すると、敦君の腕の痣が消えた
良かった…
Q「太宰さんの新しいお友達、ずいぶん壊れやすいんだね。
けどいいんだ、太宰さんを壊す楽しみが残ってるもの☆」
太宰「それはおめでとう」
Q「僕を閉じ込めたお礼に、いっぱい苦しめて壊してあげるね」
太宰「善く憶えているよ。
君ひとり封印する為に大勢死んだ。
けど次は封印などしない、心臓を刳り貫く」
Q「ふふふ……また遊ぼうね太宰さん☆」
貴方「待って、久君!」
Q「お姉さんは誰なの?」
貴方「Aだよ……覚えてない?」
Q「Aお姉ちゃんなの?」
貴方「そうだよ……」
その時、列車の汽笛がなり、列車が行ってしまった
太宰「私も策の清濁に拘っている場合では無い……か。行くよ敦君、Aちゃん」
敦「……」
太宰「立つんだ」
敦「駄目だ……僕は駄目だ……僕は居ちゃいけなかったんだ……」
太宰「敦君」
辺りにパン という音が響き渡った
治兄が敦の頬を叩いたからだ
太宰「君から過去を取り上げる権利は私にはない、だが偶には先輩らしい助言でもしよう。
自分を憐れむな。自分を憐れめば、人生は終わりなき悪夢だよ」
敦「……」
太宰「さあ、そろそろ反撃といこう。こちらも手札を切るよ。三百ある中で一番刳い鬼札をね」
貴方「鬼札?」
太宰「この戦争に政府機関を引き摺り込む」
治兄ニッと笑った
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作者名:2次元夢小説者 | 作成日時:2020年10月24日 7時