探偵社の新人社員には秘密があるようで其の二【文豪ストレイドッグス】 (ページ29)

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７３鏡花side ページ29

鏡花｢未だ方法はある｣

敦｢この声……鏡花ちゃん!?｣

鏡花｢そちらの状況は聞いた

白鯨(モビー・ディック)の再浮上は無理でも大質量で無理矢理叩き落とせば街に届く前に墜落されられる

この無人機を衝突させる｣

敦｢そうか……!
凄いよ鏡花ちゃんこれで皆助かる!

鏡花ちゃん君も疾く脱出するんだ｣

鏡花｢無理｣

敦｢……え?｣

鏡花｢私は虜囚

足首が鎖で繋がれているから脱出装置のある部屋まで行けない｣

敦｢そんな……じゃあ……｣

鏡花｢私のことは諦めて｣

敦｢駄目だ!!

そんなの駄目だ!!軌道を変えるんだ!｣

鏡花｢これまで私には一片の光も無かった

でも今日判った

私にも選択肢はあると

命を犠牲にして皆を助ければ……

きっと私は入社試験に合格できる

探偵社員になれる

なら何も惜しくはない｣

敦｢止めるんだ!!｣

鏡花｢ありがとう……ごめんなさい｣

私に光を見せてくれて

貴方｢鏡花……｣

鏡花｢何で……Aお姉ちゃん｣

貴方｢鏡花を1人残して逃げる訳ない

一緒に探偵社に戻るよ｣

Aお姉ちゃんの腕の中に……

そして“夜叉白雪”が鎖を斬ってくれた

……助かった

貴方｢鏡花……よく頑張ったね｣

鏡花｢Aお姉ちゃん……｣

翌日

敦と探偵社の扉の前に居る

探偵社全員｢｢鏡花/ちゃん入社お目出度う!｣｣

私も一員なんだ……探偵社の……