【派生】及ばぬ恋の滝登り2 (ページ49)

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Happy White Day!〜〜from Dear My Dad〜ページ49

学校から帰って自室で寛いでいると､メイドに親父が呼んでいると伝えられたので向かってみた｡

親父からいきなり呼び出されることは中々ないから､ちょっと緊張するな…

向かった先には既に両親が待機しており､呼び出した本人に関してはどこか楽しそうな顔をしていた｡

陽一｢…それで､用とは一体何でしょうか?｣

すると親父は待ってましたとでも言うように口を開いた｡

スヴェンガリ｢今日は何月何日かな?｣

お袋は｢はぁ?｣という顔をし､

メアリー｢3月14日よ｡それが何?｣

と答えた｡

3月14日…何かあったっk…⁉︎

陽一｢もしかして…3月14日(ホワイトデー)ですか⁉︎｣

親父は｢正解!｣と嬉しそうに笑いながら俺を見つめた｡

お袋は頭上にハテナを浮かばせながら､親父の方をじっと見ている｡

スヴェンガリ｢ホワイトデーは日本発祥の文化で､ザックリ言うならバレンタインのお返しをする日みたいなものさ｣

お袋は｢そう…面白い文化ね｣と言って納得したように頷く｡

ん?でもどうしていきなり…?

スヴェンガリ｢だから私も何かしたいと思ってね…はい､Happy White Day…って言うべきかな?｣

クスッと笑いながら親父が渡してきたのは､綺麗に包装された何かだった｡

お袋と目を合わせながら開いてみると…ふわりと良い茶葉の香りがした｡

スヴェンガリ｢良い香りだろう?2人の好きな茶葉を入れて作ったホワイトトリュフだよ｣

陽一｢確かに…あの紅茶の味がしますね!｣

メアリー｢本当ね!チョコと紅茶ってこんなに合うなんてビックリだわ…｣

驚きながら喜ぶ俺達を見ながら､親父はニコニコと笑っている｡

俺達の為に作ってくれたのかと思いながら食べていると､段々と嬉しくなってきた｡

陽一｢ありがとうございます…!とても美味しいです!｣

メアリー｢中々良いじゃない｡気に入ったわ｣

親父は笑顔を浮かべたまま｢ほんのお礼だよ｣と言った｡

きっとこのホワイトトリュフの味は､一生忘れられない思い出の味になるんだろうな…