【エヴリュディケ学園】リレー小説 (ページ5)

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5話. ヘル・シャフトページ5

「さ、寒いな…」

そんなことを呟きながら廊下を歩くルキノさん。
ルキノさんは見るからに、いつもより元気がない。

「大丈夫？ルキノさん」

「ああ、どうだろうな。眠い、動きが鈍る、、だからこの季節は嫌なんだ」

心配して言葉を掛けると愚痴、、のような、冬に対する不満を述べる。
やはり、ルキノさんはトカゲ、即ち変温動物。しかも、冬眠までするのだ。そりゃあ活動しにくくなるわけだ。

「あはは、、休みの日一緒に昼寝しようか…？」

「ん、それも良いかもな」

軽口を叩きながらも、何処か暖まれる場所を探す。
すると、休憩室が見えた。丁度良い、ここで少し暖まっていこう。
なんだったら紅茶も淹れるか。確か、差し入れしたのがまだ残っていたはず。

「ん？……ヘル、どうやら先客が居たようだ」

「え？」

先に部屋に入ったルキノさんが言う。
私は部屋を覗いてみる。本当に先客が居るみたい。
親子で紅茶を嗜むなんて、流石ね。桃ちゃんに、スヴェンガリ。
せっかく、ルキノさんと二人きりで暖まれると思ったのに……いや、私たちが邪魔しちゃったのかな？