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25.「お疲れ様です」 ページ27

「___それがですねぇあんちゃん!その時高橋はんがねぇー!…がはははは!!!」

テレビからの笑い声で、目が覚めた。


コント番組だろうか。男性2人と観客たち、それとはまた違った誰かの笑い声が聞こえる。


誰の声だろうか。

気になってテレビの方を見てみると、白いパーカーを着た兄たちの誰か2人が仲良くテレビを見ていた。



「あははははっ!すっげぇーおもしれぇ!!」


1人はそんな風に笑っていた。無邪気に、子供のように。

ああ、あの口角は十四松だ。

「今度僕たちでコントやりたいね!…十四松兄さんっ!そんな大きく笑ったらAが起きちゃうよ?」



もう1人はそんな風にに笑っていた。可憐に、女の子のように。



今は何時だろう、かなりの間寝ていた気がする。

部屋が少しアルコールくさいから、どこかで飲んできたのだろう。
そしたらご飯はまだ作らなくてもいいか。

いや、お母さんがすでに作っているのかもしれない。


とりあえず、私がここにいたら兄たちが居づらくなるだろう。

きっと他の4人は部屋にいるんだと思うし。



「……あー!Aおはよう!!」


2人の近くを通り過ぎたときに十四松から声をかけられたが、返す気にはなりきれずに居間から出た。


ごめん十四松、まだみんなのことが怖いから。






二階の襖を開けてみると、薄暗い部屋の隅に、まだあの被り物があった。


もう2度と人前ではつけたくない。



部屋の明かりをつけ、馬の被り物を押入れの中に隠した。


この部屋の掃除もしたかったな。
結局、居間の掃除だけで終わってしまったけど。


「……あ、どんぐり。」


ふと、昨日十四松から貰ったどんぐりが机の上からひとつ落ちた。

何か、このどんぐりたちを一つに纏める方法は無いものか。



少しだけ考えて、ふと一つの手法を思いついた。


__ネックレスにでもしてやろう。


そう思い立ったが吉日、お母さんの部屋へと転がり込むようにして入っていった。



「……錐とワイヤー?……そうねぇ、そういうものは多分、納屋の方にあると思うわよ。それか、ニートたちが使ったならニート達の部屋にあると思うだろうし…。」



「……そっかあ。…うん、ありがとう!探してみる!」



この会話をしてから、約20分。

ずっと納屋を探しているが、一向に道具箱が見つからない。


ワイヤーはあったのに…なんで道具箱だけがないのか。




「……おそ松たち、かなあ」



「俺たちがどうしたの?」


……??

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kuu - これいちいち歌の歌詞になってますね、 (2022年1月1日 12時) (レス) @page38 id: f964c54957 (このIDを非表示/違反報告)
kuu - 面白いです、これからシリアスだったり恋愛がある、が楽しみです (2022年1月1日 10時) (レス) @page1 id: f964c54957 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高すぎます (2020年9月24日 2時) (レス) id: e43e7b87c6 (このIDを非表示/違反報告)
偶数LOVE!(心々) - なるべく早く更新してくださいっ……!……お願いです………………本当に楽しみすぎるのですよっ!! (2019年9月7日 18時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
偶数LOVE!(心々) - なんでこんなに文才があるのですか??これは絶対ず〜っと!過去最高1位ですねっ!!(納得です♪)どんな小説の中でも1番好きですっ!(本当に) 星なんかいも押したいけど、前も押したからムリだ……… (2019年9月7日 18時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:竹ノ狐。 | 作成日時:2015年11月26日 1時

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