【おそ松さん】よろしくおあがり、要らない子。

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隣の赤塚町という町に、六つ子が生まれたらしい。


全員男で、一卵性ときいた。

どうりで見分けがつかないわけだ。


その六つ子たちが会話ができるようになり始めたころ、今度は女の子が生まれたらしい。

その子は男だらけの家庭に降り注いだ、華やかな光のような存在となっていたのであろう。


彼らは成長していくと同時に、その華やかで柔らかな光という存在に憤りを感じるようになってきた。


__僕たちは6人もいてただでさえ大変なのに、なんで年下ばっかに母さんたちはかまけるんだ。__


その子たちはただでさえがめつくて欲が深い子供だと聞いた。

そうしてまた、やると決めたことはすぐに実行する、そんな子供でもあった。


「ねぇ母さんっ！僕のおやつがないよ！」


「そんなはずはないでしょう、おそ松？だってほら、ここに__…あら？確かにないわね。」


「きっと誰かが食っちまったんだ！誰だ！」


「トド松、お前だろ！」

「違うよ！僕はチョロ松が食べてるの見たぞ！」


「なっ！トド松！！内緒にしてろって言ったろ！」



6人が騒げば、親はそちらへ意識が向く。


6人が険悪に喧嘩をすれば、それを止めようと親が寄っていく。


6人が散れば、引き戻そうとして親がつきっきりになる。


そう、「6人」さえいれば、この茶番は成り立つのだ。


「しかしあいつもかわいそーだな。尻っぷりしか見てもらえないんだぜ」

「いいんだよ、あいつはそういうやつなんだから。」

「そうだよ。あいつが居なくたって、別に喧嘩するし何も変わんないだろ？」

___お前は、この世に要らない子。

＊＊＊＊

書いていて心が痛む…


この後、現在に至るまでの過去回想編のようなものをめちゃくちゃざっくり進めていきます。

おそ松たちと夢主さんの年齢差は2歳です。

目立ってあたりがキツくなるのは幼少期…を予定してますが、まだ未定です()

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