プロローグ ページ2
ガヤガヤとした空港の中。
俺、Aは鬱蒼とした気温の中、迎えを待っていた。
「おっせぇなァ、もう1時間以上待ってんぞ」
そう呟きながら椅子に腰掛け足を組んでいると、ふと目の前に見覚えのある顔が現れた。
「……おかえり、A。」
「……!!……一、松兄さ、ん…?!一松兄さ〜!!」
一松という、俺とそっくりな顔の奴めがけて、俺は荷物を放り出して突進し、一方的に抱きついた。
一松は一瞬吃驚して目を見開いていたが、抱きつかれてからはいつもの調子だった。
2年前から何も変わってない。流石俺の兄なだけある。
「A、遅くなって悪いね。」
「ほんとだよォ、何で1時間も遅れたんだ?」
背丈が同じだからか、一松の声がすぐ近くに聞こえる。
兄弟に会える幸せってこういうこと言うんだろうな、とても幸せだ。
「……あー。十四松の世話してた。」
「じゅ、十四松ゥ?!の世話?!!そりゃ何でェ?!!」
2年の間に一体なにがあったっていうんだ……。
そんな松野家の一員 松野Aは、日本の隅から日本の兄弟たちの元へ、無事に帰ってくることができたのです。
329人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くもの巣 - テンション高尾wwwwすばらしいwwww (2016年3月11日 20時) (レス) id: b8ecd8eab1 (このIDを非表示/違反報告)
松竹梅 - とても面白いです!!更新更新頑張ってください!応援してます!!! (2015年12月28日 13時) (レス) id: 2e028300d7 (このIDを非表示/違反報告)
四里緋。(プロフ) - エンドさん» そうだったんですか!そうとは知らず載せてしまいました!!教えてくださりありがとうございます、消しておきますね!! (2015年11月25日 7時) (レス) id: cdc15d1d82 (このIDを非表示/違反報告)
エンド - Twitterのアカウントの載せるのは違反ですよ (2015年11月25日 0時) (レス) id: db4e39ba66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:竹ノ狐。 | 作成日時:2015年11月17日 21時