異常な愛を君へ

異常愛5 ページ7

貴女side


「A、お話しようよ」



『へ!?滝谷くん！』



いきなり話かけてきたのは滝谷くんだった。


「暇なんでしょ？じゃあ俺と話そ？」


突然そんなことを言われ、戸惑う。



『あ、あの…滝谷くん…』

「悠」

『……へ…？』

「悠って呼んで」




何だろう……すごいグイグイくるな…




『わ、分かりました。…悠くん』



私が素直にうけいれると嬉しそうに笑う悠くん。



その笑顔にドキっとしてしまう。



「A、俺のこと覚えてる？」

『え。』



私がきょとんとすると、一瞬悲しそうな顔をした悠くん。


「やっぱ覚えてないかぁ…」


『あ、えと…ごめんなさい…私たち何処かであった……？』


「うん。小さい頃に会ってるよ」



返事を聞いて私は目を大きく開いた。


じゃあ駿が言ってたことってやっぱ当たってたんだ。



「A…？」


考えごとをしていてボーっとなっていたのか悠くんが顔を覗きこんできた。



『あ、あのさ、もしかして保育園一緒だった…？？』


「うん、そうだよ」



やっぱり…。



『じゃあ駿のことも知ってるの？』


「知ってるよ」


『ん…………___ちょっと待って思い出したかも。』


「え、ほんと？」


『うん。____あぁ！もしかして御厨悠くん！？』


「正解」





▽▼▽

御厨→ﾐｸﾘﾔ

異常愛6→←異常愛4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す