骨折して過保護(愛され)になった。

骨32 ページ1

骨折から3週間が経ち、今だ外れぬギプスをつけて仕事をこなす。骨折生活にも大分なれてきて、あいつらの過保護度も増すばかり。私は毎日餌付けをされて生きています。


潔「Aー！悪い！汗拭きシートって持ってない？」

『私ので良い？』

潔「寧ろそれ貸してくれ！」

『どーぞ』

潔「サンキュ！」

氷「あ、Aちゃん。僕も貰ってええ？」

『良いよん』

黒「俺も良い？」

『………ｳﾝ』

潔「黒名、ちょっと避けられてるな」

黒「反省も後悔もしてない」

『しろよ』

黒「ごめん」

『許す』

氷「えらいすんなり許すんやな〜」

『良いよ。気にしてないって言ったら嘘だけど別に怒ってないし』

黒「もっと告白のこと気にしてくれて良いのに」

『私には無縁だから』

黒「じゃあこれからもっとアピールする」

『頑張れ。私も照れないように頑張るから』

潔「そういえば、何で指曲げたり伸ばしたりしてんだ？なんか意味あんの？」

『あるある。ほら。ギプスで手動かせないじゃん？だからギプスで固定されてない指も動かす機会なくなるじゃん？そうすると指の筋力落ちてボトルとかすら持てなくなるのを防ぐのにやってんの』

潔「骨折しても大変だな」

『ギプス取れるくらいになったら今度はリハビリがあるからね』

氷「リハビリは僕が手伝うで」

『ありがと』

潔「俺も手伝うよ！」

『でも、病院でリハビリかも知んないから』

潔「じゃあ病院についてくよ！」

『許可降りたらね』


こんな他愛もない話してる時間が一番好きだぁ……。他の奴といるといつも漫才みたいなことするから…。

骨33→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す