迷惑噴霧器の嫁なんて辞めてやる！！【文スト】

迷惑噴霧器の嫁さん、ただいまお店をお休みにします ページ3

太宰の妻、太宰 Aはポートマフィアのビルに来ていた。

勿論、中原には内緒で来ている為、知り合いのポートマフィアの幹部と言えば尾崎 紅葉かAになるが、Aからの求愛が五月蝿いのは嫌なのか、尾崎に電話をした

理由を聞いた紅葉は溜息を吐きながらも戻ってくるなら戻っておいでと母のように慕っていて、仲の良い彼女の所に身を寄せることにしたのだ。

カフェの方は暫く休業する事にして、今日までは午前営業をする事にして置いたから大丈夫だろう。

そう思いながらもそのまま、ポートマフィアのビルの受付に着けば私の額に銃を押し付けられる。

どうやら、樋口 一葉ちゃんのようだ

「何故、貴女がいらっしゃるんですか？太宰 Aさん…此方を探りに来たのですか？」

「やだなぁ…私は今、夫婦喧嘩に離婚届を突き出して家出中なんだよ？紅葉さんの所に遊びに来たのよ」

と言えば、樋口ちゃんの後ろから金色夜叉の刃が来て、跳ねる寸前の所で寸止めになる。

そこから来たのはふんわりと香る桜の線香の匂い。

「その通りじゃぞ、小娘…流石に私の可愛い妹分に傷を負わせようとしたら、怒るぞよ？」

「…すみませんでした。」

そのまま銃を下ろしてくれる樋口ちゃんは少ししょんぼりとしていて可愛いなぁと思いながらも、お土産で持って来た無花果の入った箱を渡しておく。

「龍ちゃん達に宜しく伝えておいて頂戴ね？」

そう微笑めば、樋口ちゃんは不思議そうな顔をしながらも頷いてくれた。

やっぱりポートマフィアは美人だからだなと感じるのはおかしく無い筈である。

ただいま旦那さん、大慌てしてますよ→←嫁のプロフィール

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す