迷惑噴霧器の嫁なんて辞めてやる！！【文スト】

太宰を哀れに思う周りの図 ページ11

流石にこの話を聞いて、太宰が悪いだなんて言える筈もないし、無論、悪いのはその社長令嬢だと皆も思うだろう。

だからこそ、中也も芥川もドンマイと言うほか無かったのである。

「確かにそりゃ、ウチの姉貴も怒るだろうとは思ってたけどな…で？謝ったのかよ太宰」

「謝るも何も、すぐに出て行っちゃったから謝ろうにも土下座しようにも出来てないよ」

はぁ…とため息を吐き、落ち込みまくる太宰を見て芥川や中島はどうした方が良いのか分からずに頭を悩ませ、鏡花は取り敢えずその春日野についての対策を練って居る。

与謝野は取り敢えずは、そっとしといておやりと言って、芥川と中島を落ち着かせ、賢治はお茶を出して居た。

乱歩と谷崎兄妹は殺人事件の捜査で留守にして居たが、その話を聞いて春日野を〆たのはまたの話だ。

「あー、とにかくウチの姉貴は姐さんの所に居るから安全だろ…夫婦喧嘩も程々にしろよ、太宰」

「確かにね、中也の言う通りだ。明日、彼女の所に行くよ」

「森さんに話を通して置いてね。」と太宰がお願いをすれば「ああ、分かってら」と頷いて、芥川と共に帰って行く。

本当に災難が災難を呼んでこんな事になるとは想定して居なかった為、こんな大事になるとは…とため息が溢れ、萎びそうな程に涙が出た太宰はやさぐれそうになって居た。

嫁さんは紅葉さんと一緒に橘堂の湯豆腐を食べてます。→←太宰の太宰による太宰の為の弁論:後編

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