織田作の嫁さん、ジイドから旦那を守ろうと必死です(副題:織田作の日記)【文スト】

奥さんは大変だ1 ページ3

ああ、今日も良い天気だ

そう、潮の香りを感じながらも窓から外を見れば美しい青空に飛行機雲が線を引く様に流れている。

「作之助、早くご飯食べないと頭が働かなくなるよ？」

「ああ、今行く。」

そのまま少し広めに設計されたリビングに素朴な感じのする椅子と机、そしてテレビとソファが置いてあって、寛げる空間、それがリビングだから！と彼女に言われた理由が何となくわかる。

そんなことを思いながらも席に着くと、ジイドは珍しく、絡んで来ない

何か企んでいるなと思えば、5秒後にAのサンドイッチにわさびを仕込もうとする姿が見えたが…それは彼女もお見通しだった様だ。

そのままわさびを仕込もうとしたジイドに塩を撒こうとして一騒ぎしているから、鈍い俺でも流石にまたやらかしたんだなとしか思わない。

『ちっ、勘の鋭い女め…乃公はああいう女よりもサクノスケの方がタイプだな』

「……そうか、俺はAが1番だからか気にしたことが無いが…」

ジイドはどうやらそれが気に入らないらしい。

俺の頬を撫でる様にしながらもむすっとした顔で俺を見る。

『乃公はサクノスケの事を…』

「はいはい、作之助、朝ごはん…後、ジイド…それ、続きを言えば私、あんたを除霊するけど良いの？」

あ、また喧嘩を始めた様だ。

また小説に書けそうなネタが増えたなと思いながらも、つけ始めた日記に書こうと心に決めた。

奥さんは大変だ2→←嫁さんのプロフィール(嫁さんの代わりに太宰さんがご記入して下さりました)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す