生意気な後輩【ボカロ 鏡音レン】

42　気のせい？ ページ46

貴「うーん…」


午前の授業もあと一時間になり、そろそろお腹が空く頃。

四時間目は男女合同で体育なので、女子は体育館にある更衣室で着替えなければならない。

室内は三時間目に他のクラスが体育をやっていため、やや汗臭い。

そんな中、私はYシャツのボタンを外しながら、首を捻った。


貴「私の気のせいかなあ…」


今のところリントに異常は見られない。

やはり心配しすぎなのだろうか。


ミ「どうしたの、A？早く着替えないと授業始まっちゃうよ？」

貴「うん、だけど…」

ミ「だけど？」

貴「やっぱり…なんでもない」

ミ「えー、そう言われると気になるよ」

貴「なんでもないって！ほら行こ？」

ミ「うん、わかった」


ミクはまだ腑に落ちていないようだが、気にせず私は校庭へと向かった。

普段体育は男女別なのだが、今日は男子の方を担当する先生がお休みなため、今日は急遽男女合同でサッカーを行うらしい。

男女合同でサッカーって、男子ばかりが走って活躍するのが目に見えているのだが…まあ楽だしいいいか。


リト「ちぇ、バスケじゃないのか…」

貴「私は別にどっちでもいいけどね。そういえば私とリント、敵同士だね」

リト「あぁ。絶対に勝つからな！」

貴「こっちだって負けないよ！なんたってミクがいるからね」

ミ「え、私運動は苦手なんだけどなぁ…」


勿論、冗談だけど。

試合開始前の握手をした後、私達はコートに散らばる。

私のチームには私とミクと、入学式に変な質問したあの緑の髪の女の子。

えっと名前は確か…あ、若葉めぐみちゃんだ。

そうしているうちに、試合開始のホイッスルが鳴った。

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