生意気な後輩【ボカロ 鏡音レン】

40　電話 ページ44

レ「もしもし…なんだよリンか」


スマホを耳にあて、レン君は面倒くさそうに呟いた。


リ『ちょっと!何その言い方!』

レ「煩い…もうちょっと声小さくして」


リンちゃんが怒っているせいか、スマホから声が漏れ、此方からでも良く聞こえる。


リ『今どこにいるの!?』

レ「…Aと遊園地でデート」

リ「先輩と!?!?!?」


レン君はあまりにもの大音量に、スマホを耳から遠ざける。

今のは耳がキーンとしただろうなぁ。

可哀想に、レン君。


リ『いいな〜リンも行きたかった!』

レ「絶対行かせない」

リ『何でよ!?』

レ「で、用は済んだ?」

リ『あ、そうだ!メイコ姉が早く帰ってきてって!』

レ「えっ、何で!?」

リ『知らなーい。説教かもね〜』

レ「マジかよ…」

リ『そんじゃあばいばい!A先輩によろしく!』

レ「あ、おい待て!」


レン君が制止するも、スマホからはもう何も聞こえなくなっていた。

レン君は渋々スマホを仕舞うと、苦笑した。


レ「あの、というわけで先輩。すみませんが、観覧車を降りたら帰らせていただきます」

貴「あ、うん、わかった」


私もつられて苦笑した。

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