39!! 透明 ページ43
知らなかった。
貴「だ、大丈夫…?」
レン君が高所恐怖症だったなんて。
レ「大丈夫なわけないじゃないですか…!しかもよりによって透明ゴンドラ…」
貴「だって面白いじゃん」
レ「嫌がらせにしか思えません!」
貴「ごめんね、知らなかったんだよ…」
私は涙目で抱きついてくるレン君を撫でた。
あ、でもレン君の弱点がわかったから、今度からかってきたら連れてこようかな。
レ「ちょっと先輩、何ニヤニヤしているんですか!僕が高所恐怖症って知って、優越感に浸っているんですか?」
貴「え、顔に出てた?」
レ「出てますよ!」
貴「いやー、レン君にも弱点があるんだなー」
いつもの仕返しのつもりでそう言うと、レン君は黙り込んでしまった。
やばい、言い過ぎたかな?
レ「……」
貴「レ、レン君?」
レ「…そんなこと言って、後でどうなっても知りませんよ」
貴「え?」
レ「ねぇ、先輩。このゴンドラって透明なので、立てば下からスカートの中が見えてしまいますね」
貴「あ…///」
私は咄嗟に制服のスカートを直す。
そこまで考えてなかった…
レ「ま、普通は座っているので大丈夫でしょうけど…当然、僕がこうやっているのも、丸見えなんだよなぁ」
レン君は不適な笑みを浮かべ、私の上に覆い被さった。
貴「な、何するつもり!?」
私は逃げようともがくが、レン君に肩を背もたれに押さえつけられ、動けない。
貴「い、痛い!痛いよ…」
レ「動かないでください。ゴンドラが揺れると、余計に見られますよ。それとも、見られたいのかな?」
貴「…!」
こ、これ完全に怒ってるよね?
うー、どうしよう。
完全に困り果てたその時、携帯の着信音が鳴った。
レ「ちっ、良いところだったのに…」
レン君は私を離し、制服のポケットからスマホを取り出した。
よかった、助かった…
レン君を怒らせると怖いな。
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アイル(プロフ) - 伊野尾愛結 作者名は青宮さん» 実は私も今年負けたwあ、いいよ!私も今から行く! (2017年10月10日 23時) (レス) id: 99a03ee59c (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾愛結 作者名は青宮(プロフ) - 大丈夫!負けた!けど楽しかった!ボード行っていい?行ってたんだけどいい? (2017年10月2日 20時) (レス) id: 4e9689afd2 (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 伊野尾愛結 作者名は青宮さん» コメ少し遅れてごめんね。運動会9月なんだ!私のところは6月にやるよ。運動会頑張ってね!もう終わっちゃったかもだけど応援してる! (2017年10月2日 17時) (レス) id: 99a03ee59c (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾愛結 作者名は青宮(プロフ) - アイルさん» うんどうかい頑張ってくるね! (2017年9月30日 6時) (レス) id: 4e9689afd2 (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾愛結 作者名は青宮(プロフ) - アイルさん» いやいや、Mにしなくていいんだよ!笑 (2017年9月19日 6時) (レス) id: 4e9689afd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイル | 作成日時:2017年6月5日 16時