生意気な後輩【ボカロ 鏡音レン】

38　勝ち? ページ42

ポキッ

そう何かが折れる音に、私は目を開いた。

するとポッキーは折れていて、レン君が頬を赤らめながらそっぽを向いていた。


貴「え、どうして?」


私はくわえていたポッキーを食べ、首を傾げた。

絶対にキスをされると思っていたのだが。


レ「いや、するつもりだったんですけど、先輩のキス顔が可愛かったので…照れてしまいました///」

貴「え?」


私はぽかーんとした顔でレン君を見やる。

あんなに覚悟をしたのに、やらないとなると少し拍子抜けしてしまう。

でも、なんだか可愛いかも。


レ「あの、やりましょうキス!したいです!」

貴「え、ちょっと…遠慮しておく」

レ「どうしてですか!?」

貴「恥ずかしいから…」


先程は受け入れようとしたものの、さぁキスしよう!となるとやりにくい。

レン君は懇願するように暫く私を見つめていたが、私にその意思が全くないことを悟ると、がっくり項垂れた。


レ「うー、わかりましたよ…次は何乗ります?」

貴「じゃあ…観覧車に乗りたい」

レ「え、観覧車ですか!?」

貴「嫌い?」

レ「嫌いではないですけど…」

貴「それじゃあ行こ!」

レ「え、えぇ;」


私は微妙に嫌がっているレン君を押し、観覧車へと向かった。

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