生意気な後輩【ボカロ鏡音レン】 (ページ16)

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14　迷った先ページ16

貴「はぁ～、喉渇いた…」

レ「す、すみません!ぼぼぼ僕のせいで!」

学校を出た後、喫茶店まで道案内をレン君がしてくれていたのだが、いつの間にか道に迷ってしまったようだ。

おまけに人もいないので、誰かに道を聞くことも出来ない。

そんな中私がぽつりと呟くと、レン君はうっすら涙を浮かばせながら頭を下げた。

貴「えっ!?大丈夫!今のは独り言…あっ、別にレン君を責めてる訳じゃないんだよ!?」

レ「な、なら良かったですけど…あっ!」

頭を上げたレン君は何かを思い出したかのように、背負っていたリュックから黄色いスマホを取り出した。

そして何か操作をした後、スマホの画面を此方に見せながら苦笑した。

レ「よく考えれば、地図がありました:」

貴「あははは…;」

画面に写っていてのは、地図だった。

赤い矢印が今私達がいるところだろう。

先輩のくせに、もっと早く思い付かなかった自分が恥ずかしい…

私達はレン君のスマホの地図を見ながら歩いていくと、大通りに出た。

そこは人と車の通りが多く、ラ○ポート等の大型ショッピングセンターや色々なお店が並んでいた。

うん、この大通りは私も行ったことあるし、此処までくれば道もわかる。

老婆「あの～」

その時、ある一人の老婆に話しかけられた。

老婆「交番は何処か教えてもらえませんかえ?」

レ「あ、僕知ってますよ。ここの道を真っ直ぐ行って…」

老婆に親切に道を教えるレン君。

おっちょこちょいだけど、やっぱレン君は優しいなぁ。

私は目の前の和やかな光景を見ていると、ふと後ろを振り返った。

そこには、二人の男と二人の女性がいた。

男1「なぁお姉ーさん、ちょっと遊ばない?」

女1「やめてください!」

男1「いーじゃんかよー、な?」

…これは、ヤバイやつだよね?

しかも誰も助けようとしないし…よし、助けにいこう←←←

私は守るように、女の人の前に立った。

男2「んだ、てめぇ?」

貴「あ、あの!嫌がっているので!や、やめた方が…」

男1「はんっ、プ○キュア気取りか。まぁいい、じゃああんたが相手してくれよなあ!」

貴「ひっ!」

腕を掴まれ、私は悲鳴を上げる。

や、やっぱりやるんじゃなかった…←

その時だった。

バキッ!!

鈍い音に思わず目を瞑る。

レ「…大丈夫?A先輩」

私は恐る恐る目を開けると、そこには優しく微笑むレン君がいた。

だがその目は、笑っていなかった。

横には、頬を抑えながら座り込む男が。

え、もしかしてレン君殴っ

えええええ…