新同居人 ページ14
「〜♪」
月日は巡り、春。
ダダン一家の雑用もかなりこなせるようになってきた頃、ガープさんが男の子を連れて現れる。
「ダダンさん、お肉焼き終わりまし…」
「「「え〜!?!?ガープさんの孫!?」」」
「ガープさん!」
「おう!A!元気にしとったか!」
タタッとお皿を置きガープさんに駆け寄る。
そう言えばあの時のお礼がまだだった。
「前までのムスッとしてた時とは大違いじゃな!」
「そ、その事なんですけど…ありがとうございました」
傷の手当をしてもらったこと、この家に連れてきてもらったこと。何から何まで本当に…
深々と頭を下げて礼をする。
「な〜に、当然のことをしたまでよ。
ちょっとの間じゃが…立派になったな」
大きな手のひらで頭を撫でてくれるガープさんは満面の笑みだ。
「ま、待ってくださいよガープさん!いい話みたいになってますけどエースみたいなガキンチョが増えるのはもう勘弁ですよ!?」
ダダンさんが焦って話し出した。
きっと色々大人同士の話があるのだろう、私は次の雑用をやってしまおう。
あ…そういえばガープさんの孫…?
なんで連れてきたんだろう。
「おう、A!こいつはルフィ!今日から世話になるからよろしく頼む」
「…え?」
どうやら、同居人が増えるらしい。
「皆さん、ご飯出来ましたよ〜!」
そう言うと山賊さん達は一斉にお肉に飛び掛る。
私は手も足も出ないので先に取っておいたお肉を戦場を眺めながら食べる。根は優しいようなので私のご飯までは取ってこないのがありがたいところだ。
「お前の飯をとるやつはいねェ」
そう言ってお肉を渡してくれたあの時のエースたちの優しさが、これ以上ないものだったのだと今になって思う。
しみじみしながらも辺りを見渡すと、ルフィがお肉を取れずに暗くなっている姿が見えた。
…
「私の、いる?」
「くれんのか?」
と聞いたにもかかわらずもう無くなっているお肉。食べっぷりがいい…!
「A!いいんだよあげなくても。
ここは弱肉強食の世界なんだからなァ!」
ダダンさんがルフィに凄むがルフィは気にもとめてないようだ。
「肉ありがとな!にしし」
「聞いてないし!」
ツッコミすらも無視。
その間エースは無言でこちらを見ていた。
しかしふっと立ち上がると「行ってくる」とだけ言い扉を出ていく。
そして無視されてもエースを追いかけるルフィ。
強い…。
大丈夫かなぁ。
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Keiko03090407(プロフ) - 続き気になる(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク (2022年11月3日 1時) (レス) @page42 id: 0dc3919b36 (このIDを非表示/違反報告)
ベーコン?(プロフ) - この作品めちゃくちゃ好きです…!!続きめっちゃ気になります!! (2022年8月18日 13時) (レス) id: 45dc28a220 (このIDを非表示/違反報告)
お猫 - 好きすぎるぅ! (2022年8月18日 12時) (レス) @page42 id: 34150a8be7 (このIDを非表示/違反報告)
air(プロフ) - あくもんさん» とても嬉しいコメントありがとうございます…!あくもん様の応援に応えられるように頑張りますね…!ψ(。。) (2022年8月13日 18時) (レス) id: 3c653399f3 (このIDを非表示/違反報告)
あくもん(プロフ) - この作品めっちゃ好きです!続きが気になる………!!無理しないでこれからも更新頑張ってください!楽しみに待ってます!! (2022年8月12日 23時) (レス) @page41 id: cfb31e7c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:air | 作成日時:2022年7月14日 20時