桜が13輪 ページ17
ドゴン
バキッ
メキッ
貴「ふぅ、やっと開けれた」
私が金庫を開ける方法
その答えは
…………ぶっ壊す事
私夜兎だもん
あ、もしかして………もうちょっとスタイリッシュなのを想像した!?
いやいや、私ただの戦闘民族だから
頭が超回って、パッと暗号解くとか
金庫だけを無くすとか
そんなの無理だから
はい、紛らわしい雰囲気出してすみませんでした…………
貴「って、一人で何やってるんだろ」
まあ、とにかく書類を探す
貴「契約書……………あった………これだっ……!!」
そこには大量の契約書がある
ペラペラとめくっていくと
私のも
貴「夜兎族10歳
3000万………か」
それは私の値段だった
切り裂いてしまいたい衝動を抑え
契約書を何枚か持っていく
全部でなくても、証拠が一枚でもあれば
後は遊女達が口を開くのだそうだ
そうだよね、助かるかもしれないんだから
ここにいる人達は
いや、吉原にいる遊女は
きっと多くの人が望んで来たわけじゃないだろう
よし、後は楼主だ
私の爆弾を取り除かなければ
と、立ち上がった時
楼「何をしている?鈴音」
バッと後を向けば、楼主がいた
予想外だった
今日はもっと遅いと思っていたのに
楼「動くなよ、少しでも動けば
スイッチを入れる
分かってるだろ?そうすれば
お前はその綺麗な足とはおさらばだ」
スイッチを取り出される
こうしては………動く事が出来ない………
楼主が近付いてくる
ガン、と頭に強い衝撃が走り
倒れる
そこにあった鉄の置物で殴られた
血はで無くても、頭がクラクラする
右手を足で踏まれた
楼「まったく、少し目を離せばこれだ
天人というのはどうも扱うのが難しい
……さて、どうするかな
明日の水揚げを取り止めることは出来な
い
まあいいさ、終わったら
しっかりと躾け直してやろう」
また?
暗い暗い中に閉じ込められて
この機会を逃せば
私はもう………彼の前にはいられないだろう
私を連れ出そうとしてくれる彼は光そのものだった
貴「沖田さん………」
また……涙が流れる
彼と出会ってから、涙腺崩壊でもしたのかな
今、とてつもなく彼に会いたい
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花みたいに | 作成日時:2019年5月18日 16時