ねぇ、お願い。【文スト】

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『そもそも、人に死を薦めるほど狂ってないから。』

相川「へぇ......？

さっきから思ってたんだけど、態度でかくない？

ムカつくわぁ、そういうの。

あのさぁ...俺のほうが、強いと思うけど」


『異能力に勝てるの？

丸腰で？ハッ、笑わせてくれる。』

相川「異能力...？」


『うん、異能力。』


相川「ｯ...き、今日は戻る方法教えたから許す...


たっ、ただ、次はねぇからな！！」



『......』


相川「な、なんだよ」


『いや...いつもは話すより先に殴られてたから...

頭使うこと、できたんだなァって。』



相川「あぁ！？」

煽ったからか、殴りかかってくる


「危な...」

その拳を避け、相川を見る。


『莫ァ迦。


上、見てみ？』

相川「ｯ！？」


屋上から、乱歩さんと兄が見ている。




『じゃあね、相川』

相川「あ......

最後にひとつ。

お前の両親が焼けた」

『は？』

相川「焼死らしいぜ？

でもなんか、まだよく解ってねぇらしい。



お前みたいにトリップする可能性がある。

気を付けとけよ」


『喧嘩ｯ早いところだけ直せば、多分モテると思うよ』

相川「はぁ？」


『今度こそじゃあね。

久々に、普通に会話できた気がする』



相川「あぁ、いつも通り“無表情”だったもんな」

『意外と、相川は話しやすくて楽』

相川「俺も、お前と話すとストレス軽減できて良い。

じゃあな、“桜井A”」


『うん、バイバイ。またね、相川紫音』

相川「初めまして、太宰A」

『初めまして、相川紫音』




相川「“これからよろしくな”、A」

『死ぬのはやめるのか、紫音。

此方こそ、よろしくな』



はじめて、人と和解できた


この二人が良いコンビになるのは、近い話である。

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