ねぇ、お願い。【文スト】

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ドストエフスキーside


「随分楽しくなりそうです」

ゴン「主様、この先はどうされますか」

「ふふふっ...まだです、まだ待たなくては。



彼女が、完全に闇を見てからです」

彼女が、夢を失って

彼女が、人を頼れなくなって

彼女が、人を憎むとき。


ゴン「あんな華奢な体のどこにあんな異能力が...」

「本当に、何故でしょう？

“特典”ってやつでしょうか？」

ゴン「特典？」

「“トリップ特典”なるものですよ。

トリップすると、神はチート能力を付けようとするそうです」

ゴン「トリップ...特典...神...チート能力...

わからないことばかりですね......

もう少し、勉強しなくては」



「ゴンチャロフ、貴方はどう思います？」

ゴン「な、何がでしょう」

「白紙の文学書の在処。

あの子が、本当に知っていると思います？」

ゴン「......わかりません」

「正確に言うと、彼女の“異能”ですけど」


ゴン「謎ばかりです...

ゴーゴリさんにでも解かせてみては？」

ゴーゴリ「呼ばれて飛び出てゴーゴリさんだよ！」

「ゴキブリか何かですか、あなたは。」

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