ねぇ、お願い。【文スト】

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私は今、スーパーに来ている。


彼女に、また冷たく当たってしまった。


お詫びとして、タピオカを買おうとしていたのだ。

女性「すみません、小さい男の子見ませんでしたか！？」


「す、すみません、見てないですね」

女性「優都、どこ行ったの...」

「探すの、手伝いますよ」



そんなこんなで、迷子探しをした。

結果、見つかった。

だが、見つかるまでの過程に彼女がいた。

そう、妹だ。



妹が、優都くんと母親を探していたのだ。

去り際、妹は優都くんに飴をあげた。


ニコッ、と笑いながら。


私には、あんな顔見せたことがない。

いつも無表情で、感情があるのかどうかわからないのだ。

嫌がる様子もないから、家事は任せていた。

だが、意外だった。

あんな風に微笑むなんて。



妹は11歳で、私は22歳。

11つも年が離れている。

それだけ歳が離れていて私が構ってあげなくても、『お兄ちゃん』と呼んでくれた。



仕事ばかりでも、女遊びしていても。

妹はいつも妹として横にいた。



しかし、自分はどうだ？


家では、ただの駒程度にしか扱っていない。


ロボットのように、命令して動かす。

妹をロボットのように扱っていたのだ。



家族連れの四人。

カップルの二人。


あのように、家族として並べたら＿＿＿


？「太宰ィィィィ！！！！」

「国木田君ではないか。」

国木田「何故スーパーにいる！？

おまえにはまだ書類があるだろう！！」


ごめんね、大切な”妹“。

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