＊素敵な生きがい ページ13
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しばらく砂の上で2人
並んで波の音を聞いていた。
何も考えなくていい、そんな無の時間は
私にとっても、そしてきっと康二くんにとっても久しぶりだった。
向井「 俺、落ち込んだらいつもここ来る。 」
ちらりと隣を見た私に、康二くんは続けた。
向井「 広い海見て広い空見たら、嫌なこと全部忘れられる。 」
「 嫌なこと、あるの？ 」
向井「 そりゃあるわ(笑)俺かて人間よ？ 」
「 えー。例えば？ 」
向井「 明日までの振りが覚えられない、とか。 」
「 うんうん。 」
向井「 うまく場を回せなかったときとか、あとは… 」
普段底抜けに明るいけど
実は色々なこと考えていたんだね。
そう思いながら あとは… の続きを待ったけど
ちょっと笑うと いや、と口を閉じてしまった。
「 言わないんかい。 」
向井「 ん。タイミングがきたら言うわ。 」
「 それ絶対忘れるやつ。 」
向井「 あー。それあるなぁ。 」
向井「 Aは何が好きなん？ 」
話を逸らしたかったのか、振られた別の話題。
深く聞くのも悪いと思ったから、その流れに合わせた。
「 星空かな。…あっ、でも海も好きだよ！ 」
向井「 わざわざ合わせんでええよ！(笑) 」
笑う私を見て康二くんはうんうん、と頷く。
向井「 Aは失敗を引きずってしまうタイプやろ？
なのに泣くの我慢したり、誰にも言わんで抱え込む。
たまには頼ってな。
俺、そういう人のこと笑わせるのが生きがいやねん。 」
そう言って笑った康二くんに、なぜか胸が苦しくなった。
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愛莉(プロフ) - ゆずさん» リクエストありがとうございました！個人的に好きな2人組が書けるので、私もわくわくしています(*^^*)色々なドキドキをお届けしたいと思っているので、ぜひ楽しんでください:-)＊。 (2021年3月6日 15時) (
レス) id: ada343b87b (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 既にドキドキと楽しみが混ざって大興奮です(´；ω；｀)素敵な作品を本当にありがとうございます！(´；ω；｀) (2021年3月5日 8時) (レス) id: df851e8847 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉
| 作成日時：2021年3月4日 23時
