*誰も知らなくていい話 ページ41
*深澤side*
「 どぁれが居候だって?! 」
「 ごめんってー。ってかふっかうるさい! 」
「 うるさい?!…もう俺帰る! 」
「 え、だめだめ!!待って! 」
軽く冗談を言ったつもりが全力の眼差しを向けられて
この寂しがり屋が!と笑いながらまた座ったのはついさっきの話。
今日はオフだったから
ここんとこずっと翔太のところで寝泊まりしてる俺は
その流れで休日を男2人で、しかも家で過ごすっていう
何とも言えない1日を送っていた。
「 それで、Aは何て? 」
「 ん。明日が山場だから応援してくれって。 」
「 だからあんなに頑張れを連呼してたのか(笑) 」
「 あーあ。可愛かった。 」
なんだ、連絡取らないなんてやっぱり強がってたんじゃん。
そう言ったらすぐ、当たり前じゃんって言われちゃった。
「 おまえにはこういう駆け引きの楽しさはわからないだろうね。 」
「 うっわ。何だよそれー。俺だって 」
わかるよ。
そう言おうとしたけどここは、そうかもなって笑っておいた。
俺の、恐らく最初で最後の一目惚れ。
それがAだったことなんて俺だけしか知らない。
すぐにAは翔太と付き合ったから、想いを伝える時間もなかったけど
それで良かったんだろうなぁって今は思う。
俺Aにイジられるの好きだもん。
たぶん告白なんてしてたらそんなの今頃なかったっしょ。
「 明日空港に迎え行くの? 」
「 うん、クリスさんが連れてってくれるらしい。 」
「 おー。行ってこい行ってこい。俺も明日家戻るわ。 」
「 ふっかサンキュな。おかげで冷凍食品祭りは免れた! 」
「 納豆ご飯祭りになったけどな! 」
「 あはは(笑) 」
うん。過去に未練なし。
その笑顔プライスレス。
でも翔太。
A泣かせたら、こんな俺でも頑張っちゃうからね。
" 【画像を送信しました。】 "
1週間色々な翔太を送ってきたAへの締めのメッセージは
最大級の笑顔の写真になった。
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愛莉(プロフ) - 蓮翔さん» 蓮翔さん、いつも読んでくださりありがとうございます!そして…お恥ずかしい(笑)しっかり直しておきました、ありがとうございます:-)*。 (2021年2月10日 6時) (レス) id: ada343b87b (このIDを非表示/違反報告)
蓮翔(プロフ) - 更新される度に読んでます。素敵なお話で続きがめちゃくちゃ気になってます!なり染めではなく馴れ初めですよ^^ (2021年2月9日 23時) (レス) id: b240f86abe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛莉 | 作成日時:2021年1月29日 22時