輝く理由は、あなたです。【青】

＊ついにバレた？！ ページ42

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『 そう！じゃあ交渉成立ね？！ 』

「 はい！バッチリです。 」







よくやった！と安藤さんの声が張る。




出張最終日。

山場と思ってた交渉先でのプレゼンは成功し

私と由利ちゃんは見事に今回の出張の目的を成し遂げた。








『 よーし、早く帰ってきなさい。2人の成長に乾杯するわよ！ 』







成立も嬉しいけど

こうやって今までずっとお世話になってきた方に褒めてもらえることは

それ以上に嬉しい。





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「 先輩、お土産買いましょう！ 」

「 え？あー、お土産…。 」

「 翔太さん。いいんですか？ 」

「 …！ 」







空港でさり気なく聞いてきた由利ちゃんに

喉の奥で言葉が詰まった。

何で？何で知ってる？









「 昨日の電話、実は聞いてました！ごめんなさい！ 」








あぁそうか、と思い出したようにそう言うと

目の前でパチンと手を合わせてごめんなさいのポーズ。

盗み聞きは良くない！

でもそんな可愛い顔…もうバレちゃったなら仕方ないよね…。








「 いいなぁ、先輩。 」

「 う、 」







週刊誌に載る自分と翔太くんの記事がありありと浮かぶ。

翔太くん怒るかなぁ。

"俺らも週刊誌デビューだね！"なんて喜んでくれないかなぁ。

…ないか。








「 彼氏がしょっぴーと同じ名前だなんて。 」

「 …ん？ 」







色々なことを思い浮かべていた私は

恐らくすごいマヌケな顔で由利ちゃんを見たと思う。






「 かっこいいですか？翔太さん。 」

「 えっと……、まぁまぁ？ 」

「 えー、かっこいいんだぁ！ 」







ドバっと一気に脱力したのが自分でもわかった。

大丈夫。由利ちゃん、気付いてない！！









その後結局、目に入ったお菓子をポンポンッと買って

たぶんこれはあの9つの口の中に入るんだろうな、なんて考えながら

日本へ飛び立った飛行機の中で、私も夢の中へ旅立った。





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