all member/シャンティ(wotaku)◎ ページ18
おぼつかない足取りで中華街の脇道に座り込むスーツ姿の女。下瞼は暗く、いくら寝ても栄養を取ろうとも治りそうに無いくらいだ。
彼女はつい数分前までどこにでもいるような普通のOLだった。そう、数分前までは。しかし理不尽な上司から辞職を言い渡され、あてもなく中華街をのらりくらりと彷徨っていた。
暗い顔をしていたら突然、目の前に煙の匂いが泳いできた。
「ようそこの姉ちゃん！」
頭に響くような大きな声。金髪で碧眼の男がしゃがみ込んで女の顔を覗き込んでいた。彼の後ろには片目が見え隠れする眼鏡の男、紫色のジャケットの男、懐中時計を首に下げる男、合計三人が金髪の男の後に立ち、女と金髪の男を眺めていた。
「おうどうしたんや、なんか辛そ〜な顔して。お？なんかあったんか？」
『え、…っと……』
「おおいシッマ、シッマ！お姉さん怖がっとるやろ。ごめんなぁウチの煩えのが」
『いえ……』
女は首を横に振る。確かにいきなりなことで少し、というか結構驚いた。突然言い渡された辞職に見知らぬ男たちから声をかけられ、まだ整理が追いつかない。
紫の男が女に問いかける。
「本当に大丈夫ですか？顔色も悪いですし」
「なんか悩み事あるんなら聞きますよ！」
紫の男に続き懐中時計の男もニッコリと微笑んで女に寄り添った。
女は整理をするべく、それに悩み事とかは見知らぬ人の方が話しやすかったりするので彼らに話すことにした。
一通り話し合えると、男たちは女を労った。
「うわー最低やなその上司！」
「お姉さんは何も悪ないで。元気出しぃ」
「酷い話っすね」
「あっ、そうだ。お姉さん、これあげます。だから元気出してください」
懐中時計の男から手に握らされたのはお洒落なパッケージの何か。
『えと…これ何です？』
「これはな、心が休まるハーブや！ウチの常連が大層気に入っとってな、売上は上々やねん！」
『こんな高そうなもの、払えないですよ』
「いやいやお金なんて今度ってええって！それより僕はお姉さんの方が心配やで？」
「一回使ってみて気に入ったらウチの店に来てください。お待ちしとりますんで」
「はいこれ。名刺です！」
女はハーブの袋と店の名前と男の名前が入っている名刺を受け取った。男たちは彼女に手を振って去っていった。
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色樹 - 嬉しいです!!いくらでも待ちますよ! (12月24日 8時) (
レス) id: 09f29be611 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - 色樹さん» リクエストありがとうございます！返信が遅れてしまい申し訳ありません…！ (8月23日 12時) (レス) id: b86c248f05 (このIDを非表示/違反報告)
色樹 - ２回目なのですがzmさんでデーモンロードってよろしいですか?あとgrさんでシャドーシャドーもできたらおねがいします!! (8月5日 21時) (レス) id: 09f29be611 (このIDを非表示/違反報告)
ミアン - あまり無理しないで下さい！いくらでも待ちます！！ (2023年4月28日 18時) (レス) id: 5384c31615 (このIDを非表示/違反報告)
aoi(プロフ) - ミアンさん» リクエストありがとうございます！大分溜まっているので長らくお待たせしてしまうかもしれませんが…頑張ります！ (2023年4月26日 17時) (レス) id: b86c248f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aoi | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/airio08191/
作成日時：2022年11月30日 20時
